可愛らしい姿と、美しい鳴き声で楽しませてくれるインコ。迫力ある姿とは裏腹に、コミカルなおしゃべりで楽しませてくれるオウム。どちらも魅力的ですが、インコとオウムの違いってご存知ですか。今回は、インコとオウムの違いや見分け方について紹介します。
インコの紹介
1.原産地
熱帯~亜熱帯にかけて。種類により異なる。
2.平均体高・平均体重
平均体高:約18~23cm(成鳥)
平均体重:30~40g(成鳥)
3.日本で飼育されている数
正確な統計は出されていませんが、数千~数万羽はいるとされています。
4.歴史・名前のルーツ
インコの名前の呼び方は、中国から来ているとされています。
中国では「鸚哥(インコ)」を「ying ge(イングー)」と読むため、それが訛ってインコになったとする説があります。
また、一般にオウムやインコが人間に飼われてきた歴史はとても古く、紀元前まで遡ります。日本では平安時代の頃には既に小鳥を飼っていた記録もありますが、インコの仲間が日本へ輸入されるようになったのは江戸時代~明治時代頃からとされています。
5.種類と特徴の違い
インコはインコ科に属する種類をいい、主に小型・中型・大型に分けられます。
・小型インコ
代表種として、セキセイインコやボタンインコなどがおり、その特徴は体長が10~18cmと小柄で、多くは尾羽が短く丸い体形をしています。
・中型インコ
代表種として、ホンセイインコやダルマインコなどがおり、その特徴は体長が25~50cm程度で、尾が長く、小型種の愛らしさと大型種の力強さを持った体形をしています。
・大型インコ
代表種として、ボウシインコやコンゴウインコなどがおり、その特徴は体長が尾が短いもので30cm以上、長いものでは1m以上にもなります。
6.平均寿命
7~14年
オウムの紹介
1.原産地
熱帯~亜熱帯にかけて。種類により異なり、数種類は温帯、または高緯度地方にも生息。
2.平均体高・平均体重
平均体高:50cm
平均体重:300g~1kg
3.日本で飼育されている数
正確な統計は出されていませんが、日本国内だけでも最低でも数千羽はいるとされています。
4.歴史・名前のルーツ
オウムの名前の由来は、漢字の「鸚鵡」をそのまま漢語を和音読みしたものとされています。また、オウム類と人間との関わりは古く紀元前からで、日本には飛鳥時代にオウムが持ち込まれたとされる記録があります。
5.種類と特徴の違い
オウムはオウム科に属する種類をいい、一般的にインコ科の種類よりも体が大きいとされています。また、オウムと呼ばれる種類は主に体色が白で、頭に冠羽があるものを指します。オウムの代表種としてはキバタン、コバタン、モモイロインコなどがおり、オウムの中で唯一中型のサイズとしてオカメインコがいます。
6.平均寿命
15年程度。個体差があります。中には50年~100年生きたという話も。
要チェック!インコとオウムの5つの違いとは
1.種類数
インコもオウムも同じオウム目ですが、オウム科とインコ科では、その種類数に大きな差があります。オウム科が6属18種なのに対し、インコ科は64属270種と大変種類数が多いです。
2.大きさ
インコ科の種類は、小型~大型までさまざまな体形の違いがあります。また、一般的にペットショップなどで販売されている種類は小型のタイプが多いです。オウム科の種類では、オカメインコを除きその大半の種類が大型です。
3.鶏冠(とさか)
一般的に、インコ科の種類には鶏冠が見られませんが、オウム科には鶏冠が見られます。
4.寿命
一般的に、インコ科の種類よりも、オウム科の種類の方が寿命が長いとされています。そのため、飼養の際には終生飼養が可能かどうか必ず飼う前に確認をした方が良いでしょう。
5.鳴き声
インコ科では、細かな違いはありますが鳴き声が甲高いものが多く、中には歌うように美しく鳴く種類もいます。反対にオウム科は、低く太い声が一般的で、時には「ギャー」と叫ぶような声を発することもあります。
どうやって見分けるの?見分け方の3つのポイント
1.体の大きさ
一般的に、インコ科は小型のものが多いです。それに対しオウム科は大型で迫力のある外見をしているものが多いです。
2.番(つがい)かどうか
自然界にいるものや、ペットショップなどで販売されている際に見分けやすいポイントの一つとして、番(つがい)でいるかどうかが挙げられます。インコ科の場合は一つの鳥籠の中で、仲睦まじく番(つがい)でいたり、数羽一緒にいるものも少なくありません。反対にオウム科の種類では体の大きさもあり、大抵は大きな鳥籠に一羽だけでいることが多いです。ただし必ずしもそうというわけではありませんので、あくまでも見分ける際の目安の一つとして覚えておくと良いでしょう。
3.鶏冠(とさか)の有り無し
オウム科の種類には鶏冠(とさか)がついており、インコ科にはほぼついていません。
インコとオウムと違いのわかりにくい2つの動物とは
1.フィンチ
フィンチは、スズメ目の内でホオジロ科やアトリ科、カエデチョウ科やハタオリドリ科などに属する鳥をいいます。小型のタイプが多いため、インコ科と間違われることがあります。特徴としてはスズメのように丸い体と嘴をしており、地上では両脚を揃えてジャンプする跳躍移動を行います。
オウム目との大きな違いは、オウム目の脚指は第1趾と第4趾が後方を向き、第2趾と第3趾が前方を向く対趾足なのに対し、フィンチでは第1趾が後方を向き、第2、第3、第4趾は前方に向く三前趾足をしています。
2.カナリア
フィンチと同じくスズメ科の種類で、大きさはやはりインコ科と同程度です。カナリアは鳴き声や羽彩や色彩など、多種多様に改良されて観賞用として世界中で人気が高いです。主に鳴き声を観賞する鳴きカナリアの品種と、姿勢を観賞するスタイルカナリア、また色彩を観賞するカラーカナリアの3つに分けられています。
今回のまとめ
インコの紹介
オウムの紹介
要チェック!インコとオウムの5つの違いとは
どうやって見分けるの?見分け方の3つのポイント
インコとオウムと違いのわかりにくい2つの動物とは
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他のインコについて各種の性格や飼い方を紹介した記事もありますので、よろしければご覧ください。
- インコの平均寿命解説!6種類のインコの違いとは
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