サザナミインコは美しい姿を持ちフレンドリーに飼い主に接する、とてもペットに向いているインコです。比較的静かで飼いやすいことから、近年人気が高まっています。
今回はサザナミインコの性格・しつけのコツ・飼育の注意点などをご紹介します。
サザナミインコの紹介
1.サザナミインコとは
サザナミインコはオウム目インコ科サザナミインコ属の鳥です。インコとしては比較的静かだとされています。
品種改良によって多くの色の種類が存在し、インコとしては珍しく前傾姿勢で立つという特徴があります。
2.原産地・平均体高・平均体重
サザナミインコは、南アメリカ大陸が原産地です。パマナ、ベネズエラ、コロンビア、エクアドル、ペルー、ボリビアなどの山岳地帯の森林に生息しています。
3.日本で飼育されている数・名前のルーツ
日本でどのくらいのサザナミインコが飼育されているか、正確には分かっていません。しかし近年、静かでカラフルなサザナミインコは人気を集め、飼育数を増やしています。
4.気をつける病気
サザナミインコを飼育する際に気を付ける病気としては、そのう炎が挙げられます。そのう炎は食べた餌を一時的に貯める「そのう」という器官が餌の腐敗や細菌の増殖によって炎症を引き起こした状態になる病気ですです。発症すると、臭いの強い嘔吐、生あくびなどの症状が出ます。またサザナミインコは暑さや直射日光に弱いという性質があります。そのため、飼育する際には暑さや直射日光を避けた環境を用意してやらないと、サザナミインコが衰弱してしまいます。
5.平均寿命
サザナミインコの平均寿命は10年くらいです。飼育環境が良ければ15年くらい生きる場合もあります。
どんな種類があるの?サザナミインコの3つのタイプと特徴の違い
サザナミインコは羽毛の柄模様によって、いくつかの種類に分けることができます。
1.ノーマルカラー
単色の種類です。グリーン、オリーブ、コバルト、ルチノー、バイオレットといった色がいます。
2.スパングル
スパングルは羽の縞模様が、 細い縁取りのようになっている種類です。グリーン、オリーブ、コバルト、モーヴといった色がいます。
3.バイド
バイドは胴体に頭と同じ色が入っている種類です。グリーン、オリーブ、コバルト、ルチノーといった色がいます。
理解してあげよう!サザナミインコの性格の3大特徴
1.穏やか
サザナミインコは穏やかな性格をしています。動きも緩慢で攻撃性も弱いので、小さな子供がいる家庭でも安心して飼育することができます。ただし、鳴き声は意外と大きいので、びっくりしないようにしましょう。
2.臆病
サザナミインコは性格に臆病な一面があります。慎重であるため、馴れるまでに時間が掛かってしまうこともありますが、決して人に馴れないわけではありません。時間を掛けてコミュニケーションを取っていけば、手に乗ったりするコンパニオンバードに育てることができます。
3.好奇心が強い
サザナミインコは好奇心の強さも持っています。そのため、部屋の中に遊べそうな小物などがあると、その小物で遊んだり、咥えてどこかに持って行ったりというイタズラをしてしまうことがあります。
知っておこう!オスとメスの違いはあるの?
1.オスの特徴
サザナミインコのオスは、人懐っこいという特徴があります。そのため積極的にコミュニケーションを取りたいという飼い主には、オスの方が向いています。ただし、コミュニケーションが足りない時や一羽で留守番させている時など、鳴いて遊ぶことを催促することがあるため、注意が必要です。普段からしっかりと時間を取って遊んでやるようにしましょう。またオスは縄張り意識が強いため、縄張りの中に他のペットが入った時には、たまに攻撃的になってしまいます。
2.メスの特徴
サザナミインコのメスはマイペースです。逆に言えば飼い主に取っては、素っ気ない態度に感じてしまう時もあります。サザナミインコの飼育に多くの手間と時間を掛けられないという飼い主にはメスの方が向いていると言えます。また、他のペットと一緒に飼育する場合もメスの方が安心です。
どんな人が向いている?サザナミインコを飼う人に向いているポイント
1.根気を持ってコミュニケーションを築ける
サザナミインコは臆病な一面を持っているため、馴れるまでに時間がかかります。そのため、コミュニケーションを築くまで根気良く接することができる人が向いていると言えます。一度飼い主を信頼してしまえば、手乗りをしたりと積極的にスキンシップを図ることができるでしょう。
2.鳴き声が気にならない
サザナミインコは比較的静かな種類のインコですが、鳴く時には意外に大きな声です。そのため、たまに鳴いた時でも、鳴き声が気にならない人が向いていると言えます。もしアパートやマンションなどに済んでいるため、鳴き声が近所に響かないかと気になる場合には、防音対策をして飼育した方が安心です。
3.温度管理ができる
サザナミインコは元々山岳地帯に生息しているため、寒さには耐性がありますが暑さには大変弱いです。また直射日光が当たる環境も嫌うため、飼育環境は涼しい日陰を用意しましょう。そのため、室温管理をしっかり行える人が向いていると言えます。
ここを抑えよう!サザナミインコのしつけの3つの重要ポイント
1.積極的に言葉を掛ける
サザナミインコとコミュニケーションを取り、しつけをしていくためには、積極的に言葉を掛けることが重要になります。サザナミインコは臆病な一面があるため、言葉もなしで急に手を出したり、触ろうとしたりすると警戒心を抱いてしまうため避けましょう。また、言葉を掛けることで、サザナミインコも徐々に飼い主を安心できる人だと認識していくようになります。なお、家族の中で声を全く掛けない人がいると警戒心が残ったままになるため、家族皆で声を掛けてコミュニケーションを取るようにしてください。
2.恐れない
サザナミインコに一度噛みつかれた飼い主は、また噛みつかれることを恐れてしまい、スキンシップを避けたりしてしまうことがあります。しかし恐れた状態で接すると、サザナミインコも警戒してしまいコミュニケーションを築くことができません。そのため、飼い主の側から積極的にコミュニケーションを取るように仕向けて下さい。
3.体罰を行わない
サザナミインコがイタズラをしたからと言って、叩いたりといった体罰は行わないでください。体罰を行うことによってサザナミインコは、飼い主を安心できる場所ではなく、苦痛を与える者だと認識してしまいます。しつけは、声を掛けることで教えていくようにしましょう。
サザナミインコを飼う魅力や心構えとは?
1.キレイな羽色
サザナミインコの一番の魅力は、そのキレイな羽色です。色や柄のバリエーションも豊富であるため、お気に入りの羽色を見つけて飼うことができるでしょう。
2.飼いやすい
サザナミインコは穏やかで静かなため、飼いやすいインコです。時間を掛ければしつけもしっかりと行うことができるため、幅広い年齢層の人が飼うことができます。
3.コンパニオンバードになる
コミュニケーションを取れるようになったサザナミインコは、素敵なコンパニオンバードになります。飼い主から言葉を掛けたり、サザナミインコの可愛い仕草で充実した時間を過ごすことができるようになります。
今回のまとめ
サザナミインコの紹介
どんな種類があるの?サザナミインコの3つのタイプと特徴の違い
理解してあげよう!サザナミインコの性格の3大特徴
知っておこう!オスとメスの違いはあるの?
どんな人が向いている?飼う人に向いているポイント
ここを抑えよう!しつけの3つの重要ポイント
サザナミインコを飼う魅力や心構えとは
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