クラゲ初心者さんにもおすすめなのはミズクラゲ!飼育のポイントとは?

クラゲをペットとして飼いたい!と思ったことはありませんか?

水の中をふわふわとただ漂っているだけのクラゲですが、リラクゼーション効果が高く、ストレス社会の現代に、人気の高まっているペットのひとつです。

ストレス社会で生きている私たちは、毎日の生活にちょっとした癒しを必要としているもの。その時には、簡単に生活に取り入れることのできるペットがおすすめです。クラゲをペットとして飼育すると、ゆらゆらと揺れているものを眺められ、リラックスできるという方が多いようです。

クラゲにも色々な種類がありますが、特にポピュラーなクラゲの種類はミズクラゲというものです。

では、ミズクラゲとはどのような種類のクラゲなのでしょうか?どのような特徴があり、どのように飼育することができるのでしょうか?また、ミズクラゲに刺されてしまった時の対処法や、毒の強さなどについてもご紹介します。クラゲを飼いたいと思っているという方、ミズクラゲに特に興味があるという方は、是非参考にしてみてください。この記事がお役に立てれば、嬉しく思います。



ミズクラゲってどんな生き物?

ミズクラゲは、日本の海にも普通に生息している私たちの生活にも身近な種類のクラゲのひとつです。

海でクラゲを見かけると、特に色もなく地味なイメージがありますが、水族館などで観察するとカラフルな照明に照らされて、ふわふわと泳いでいる姿がとても幻想的です。最近では、水族館などでクラゲ専用のコーナーが設置されるなど、人気の高まっている生き物の一つでもあります。

動きがとてもゆっくりで、ふわふわと幻想的に泳いているその姿は非日常的で、とても癒し効果の高い生き物。クラゲには拍動数というものがあり、個体差がありますが穏やかに全て拍動しており、普段目にしている色や形とは異なるため、癒し効果があり、ストレスを低下させるという大きな働きがあります。実際に、脳の疲れが軽減するという研究結果もあるほどで、ペットとして人気が高まっている種類のひとつです。

ミズクラゲは、クラゲの中でも飼育が比較的簡単で自宅でも飼育しやすい種類の一つなので、クラゲの飼育初心者にもおすすめです。ミズクラゲには生殖腺が四つあり、ヨツメクラゲとも言われています。大きくなると、直径は15cmから30cmほど。意外と大きなサイズに成長します。また、泳ぐ力が弱いため、ただただ水の流れにのり、ふわふわと動くのが特徴的です。一般的に、寿命は数ヶ月から半年程度です。

どこで手に入る?

では、ミズクラゲをペットとして飼育したい場合どのようにして手に入れることができるのでしょうか?主に、二つの方法があります。

1.ペットショップで

ミズクラゲはペットショップでも、普通に販売されています。傘の大きさによって値段は異なりますが、一般的には800円程度から1500円程度です。通信販売でもクラゲは購入できますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

2.自分でとってくる

少し危険が伴いますが、ミズクラゲは海から自分で取ってくることもできます。

時期によっては、海岸近くにクラゲがふわふわと浮かんでいる時がありますので、お玉などを使ってすくい上げることで、とってくることもできます。しかし、クラゲはやはり弱い生き物で刺激に弱いため、海からスムーズに取ってくるのは難しく、すべての方におすすめとは言い切れません。

ミズクラゲの飼育に必要なもの

では、ミズクラゲを手に入れたら早速飼育を始めましょう。ミズクラゲはどのように飼育すれば良いのでしょうか?どんな道具が必要なのでしょうか?

1.海水

海から直接海水を取ってくるもよし、人工海水の素などを使って、自宅で海水を作っても問題ありません。

2.水槽・フィルター

傘に空気が入ってそのままになってしまうと、クラゲは弱ってしまいます。

また、側面などにぶつかるとクラゲが弱ってしまうため、できればクラゲ専用の水槽がおすすめです。クラゲの生態に合わせた作りになっていて、体が傷つきにくく水に流されてしまわないように工夫されています。仕切り板などをつけることで、通常の水槽でも飼育することができます。また、水をきれいに保つろ過用のフィルターなども必要ですが、ミズクラゲは泳ぐ力が弱く、吸い込まれてしまうことがあるので、十分に工夫しましょう。

3.エサ

ミズクラゲが好きな種類の餌は、ブラインシュリンプです。クラゲ専用の人工の餌も購入できますし、冷凍のブラインシュリンプも使用できます。

飼育のポイント

ミズクラゲを飼育する際の水温は、15℃から25℃です。

この温度を保てるのであれば、特にヒーターなどの温度を調整するための機械は必要ありません。しかし、水温が下がってしまうとクラゲにとってよくないので、外気温が下がる時期などはヒーターをつけるなどして、適温を保つことが必要でしょう。

また、クラゲの中には光合成を行う種類のものがいます。しかし、このミズクラゲは光合成を行わないタイプのクラゲです。それで、餌から栄養を与えてあげることがより必要で、水を交換することも大切です。

水質悪化を予防するために、餌をやるときには他の容器に移してから餌をやるという方法もあります。飼育している水の透明度が悪くなってしまえば水替えが必要なので、こまめに水質をチェックしましょう。

ミズクラゲが弱ってしまう原因とは?

1.水温

水温は適温を保たなければ、ミズクラゲが弱る原因になってしまいます。特に、暑いのは苦手です。水温が高くなってしまう場合には、水温を下げるために新しい水を継ぎ足すなどの工夫が必要です。

2.飼育水

飼育水の水質が悪いと、クラゲの粘膜が過剰に分泌され、弱ってしまいます。

寿命が縮む原因にもなりますので、水質を綺麗に保つことは、ミズクラゲの元気を保つ上で欠かせません。一般的には、一週間に一度から二度を目安に水を交換するのが良いとされています。目には見えない微生物によっても、ミズクラゲの体に負担がかかってしまいますので、見た目には綺麗に見える時でも定期的に水の交換が必要です。

ミズクラゲの毒の強さは?

ペットとして飼育しやすいミズクラゲですが、やはりクラゲとなると、刺された時の心配もあるでしょう。ミズクラゲは毒が強い種類なのでしょうか?

結論から言うと、ミズクラゲの毒はそれほど強いものではありません。

もちろん毒がないわけではありませんが、かなり弱く、刺されたとしてもほとんど痛みを感じないレベルです。しかし、小さなお子さんや角質が薄い部分などを刺されてしまうと、痛んだりヒリヒリするということがありますので、あえてミズクラゲを触ることは避けましょう。

毒は強くないため、それほど極端に恐れる必要はありませんが、念のために直接触るのではなく、桶やお玉などを使って移動させるのがおすすめです。そうすることで、クラゲの体にも人間の体にも負担をかけずに飼育することができます。


◎まとめ

強い毒の心配もなく、比較的飼育しやすい種類のミズクラゲ。まずはクラゲを飼ってみたいという方には、ミズクラゲがおすすめです。

一見地味に見えますが、ライトなどを設置することでさらに綺麗に見えます。また、泳ぐ力が弱いため水流を工夫することで、自分好みの動きをしてもらうこともできるでしょう。暑くて汚い環境が苦手なミズクラゲは、水温をきちんと適温に保ち、水を定期的に交換することがポイントです。

寿命自体はそれほど長くありませんが、正しい方法で工夫しながら飼育すれば癒し効果も抜群で、小さなお子さんがいるご家庭でも十分に楽しむことができるでしょう。まずは飼育しやすい種類のものを飼ってみたい!という方は、是非試してみてはいかがでしょうか?