ハムスターの主食のペレットですが、毎回同じだと飽きてくるんじゃないかと思いませんか。
他の餌をあげたいところですが、中には食べると危険な野菜もあります。今回はハムスターに与えて良い野菜・与えてはいけない野菜など、餌に関する情報をお伝えします。
ハムスターに与えるべき食べ物の違いは?
1. ハムスターにとって毒かどうか
食べ物の中には人間にとっては消化できるものでも、ハムスターは分解酵素をもっていないため、毒になる場合があります。
2. 栄養があるか
栄養があることは重要です。
ハムスターはとても体の小さい動物なので、すぐにお腹がいっぱいになってしまいます。
栄養がないものを与えると、結果的に必要な栄養素が取れなくなる場合があります。
3. 高カロリーすぎないか
高カロリー過ぎる食べ物はあまりよくありません。
高カロリーな食事を続けるとハムスターの病気の原因にもなります。
ハムスターに与えて良い野菜5選
1. キャベツ
乾燥野菜としても市販されているキャベツは与えても問題ありません。
安値で手に入れられるので与えやすい野菜です。
キャベツにもある有害物質は茹でることで減らせますので、心配な場合は火を通して与えましょう。
目安としては5cm角くらいです。
2. かぼちゃ
かぼちゃは栄養価も高いので与えてあげたい野菜の一つです。
甘みがあるので、ハムスターも好んで食べます。また、カボチャの種はおやつとしても食べることができます。
3. にんじん
ビタミンAがとっても多く含まれています。
茹でると甘みが増すので、食いつきがよくなります。
輪切り半分くらいを目安に与えてあげましょう。
4. ブロッコリー
ビタミンCがレモンの2倍以上あり、栄養価もの高いの野菜です。
目安は小房1つくらい。また、ブロッコリーの新芽・ブロッコリースプラウトは特に栄養価が高いのでおすすめです。
5. 大根の葉
生で食べる場合には大根の根自体に、ジアスターゼという消化酵素が食べ物の吸収を助けてくれますが、じつはほとんど栄養がありません。
ハムスターにとっては、大根の葉っぱのほうがカルシウムや、食物繊維、鉄分など栄養価が高いです。
ハムスターに与えてはいけない野菜4選
1. 芽キャベツ
芽キャベツはキャベツの変種で、3〜4cmの小さな一口大のキャベツです。
しかし形が似ているからとキャベツと同じように与えてしまっては危険な野菜です。
芽キャベツには甲状腺腫誘発物質のゴイトロゲンをとても多く含むので、与えないようにしましょう。
2. ねぎ
[ruby 葱 ねぎ]はハムスターだけでなく、犬や猫などにも与えてはいけない食べ物です。
アリルプロピルジスルファイドという成分が問題で、血液中の赤血球を破壊する作用があります。
赤血球が破壊されると、貧血を起こしたり、血尿の可能性もあります。
ハムスターの食べるものをネギを切ったまな板のうえで作ったり、包丁を使うのも注意が必要です。
3. れんこん
れんこんには、消炎や止血作用のあるタンニンが多く含まれています。
人間は唾液中にあるPRPというたんぱく質でタンニンを無害化できるがあるのですが、ハムスターはPRPがないので危険な食べ物です。
食べてしまうと、消化器官を傷つけたり体外にたんぱく質を輩出してしまいます。
このタンニンは、ほかにもゴボウやドングリにも多く含まれています。
4. 銀杏
銀杏は人間の子供が食べても、けいれんや嘔吐など中毒を起こすことがあるものです。
体の小さなハムスターにも危険な食べ物ですので、絶対にあげないようにしましょう。
ハムスターに与えてはいけないその他の食べ物2選
1. チョコレート
チョコレートには、キサンチンアルカロイドが含まれていて、交感神経を刺激、脳や内臓の動きを活発にさせます。
そのため、痙攣や下痢、嘔吐など様々な症状が起きますので、食べさせてはいけません。
2. アボカド
アボカドは、ハムスターだけでなくウサギなどの小動物にも中毒症状が出てきてしまうほどの危険な食べ物です。
アボカドにはペルジンやサポニンいう中毒物質があり、嘔吐や下痢、呼吸困難を引き起こす可能性があります。
ハムスターが積極的に摂取したい2つの食品
1. ブロッコリースプラウト
ブロッコリースプラウトには、スルフォラファンという物質が含まれていて、ガンの原因物質を無毒化、さらには活性酵素を撃退する力を持っています。
普通にスーパーなどでも販売していますが、ネットでも購入可能です。
2. ミルワーム
ゴミムシダマシ科のチャイロコメゴミムシダマシの幼虫で、良質な動物性たんぱく質を持っているのでオススメです。
脂肪分も高いので、与える量は1回につき1~2匹。
週に2~3回が目安です。
ハムスターが健康的に過ごすための飼育のコツ
1. 野菜をあげる際は茹でる
生で与えるよりも、アクなどの有害成分を減らすことができる上に、甘みも増すので食べやすくなります。
2. 同じ食べ物ばかりあげないようにする
ハムスターにあたえる野菜の中には、毎日大量に上げてしまうとハムスターの体調を崩してしまうものがあります。
いろいろな種類を適度に与えることが健康に秘訣です。
3. 食べても栄養のないものは与えない
ハムスターの栄養にならない食べ物を与えても、お腹が膨れるだけでメリットがありません。
4. 理想的な餌の分量を知る
ハムスターは雑食性なので何でも食べますが、多くのハムスターが野菜不足になっています。
良質のペレットを50%、野菜などを50%、向日葵などの種は1日に数粒、を目安で餌を用意してあげましょう。
1日の目安は、体重の5~10%です。
5. セルフ健康チェックを行う
ハムスターは弱っていても元気にふるまいます。
なので、毛並み、ツヤ、耳や鼻、餌をきちんと食べているかなど異常がないか毎日チェックをしてあげましょう。
今回のまとめ
人間にとっては平気でも、ハムスターにとって毒になる物があるので注意しましょう。
かぼちゃ・ブロッコリー・大根の葉などは、栄養もあるのでおすすめの食材です。
ネギ・銀杏・レンコンなどには、ハムスターにとって毒となる成分が含まれているので与えないように注意しましょう。
チョコレートやアボカドにもハムスターにとって有毒です。
ミルワームは、生きた食べ物として与えられ新鮮なたんぱく質なので、積極的に摂取しましょう。
ハムスターの健康のためにも健康チェックは毎日行い、栄養分のないものは避けて同じ食材ばかりを与えないようにしましょう。
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