ハムスターを飼っていると夜中にケージを噛む音がうるさくて起きてしまった経験はありませんか。噛み過ぎると歯や顎の病気の原因にもなりますし、不安を感じますよね。
ハムスターがケージを噛む理由やしつけの方法についてお伝えをします。
ハムスターがケージを噛む4つの理由
それではハムスターがケージを噛む場合の大きな理由を4つ紹介します。
1.ストレスを感じている
ハムスターがイライラしていたり、ストレスがたまっているとケージを噛むことがあります。
例えば、気温や湿度、明るさや広さなどの、欲求不満のストレスをケージを噛むことで発散しているわけです。
他に人間が触りすぎることで、ストレスを溜めている場合もあります。
神経質な子の場合は、病院に連れていく、お気に入りの餌が用意されていない、ほかのペットの匂いがするなど、小さな変化にもストレスを感じますので、何がストレスなのかよく観察してみましょう。
2.餌を要求している
ケージ越しに餌を与えたりしていると、飼い主に向かって餌の合図としてケージをかじることがあります。
ケージをかじっているときに餌を与えてしまうと、ケージを噛めばもらえると頭のいいゴールデンハムスターなどすぐに覚えてしまうので、注意しましょう。
飼い主に餌を要求しているために、この場合には、飼い主が見えないときには噛まないことが多いです。
3.ケージから出たい
ケージを壊して強行突破をしたい場合もケージを噛みます。
この場合は、出入り口付近や飼い主がいない場合に噛むことが多いです。
また縄張り意識の高いハムスターは、ケージから出て縄張りを回りたいと思っています。
部屋の外に出して遊ばせているハムスターのほうが、ケージを噛む率が高いといわれています。
4.狭いところに入りたい
ハムスターは本能として、狭いところに潜り込むのが好きです。
身を隠すのに安全だということが染みついているので、隙間や小さな穴などをかじって広げ入ろうとするのです。
ハムスターは目よりも鼻がよく、鼻先でわずかな空気の流れを感じ取り、その先に通路や空間があることを察知します。
そのため金網ケージの場合は特に、その先に行こうとケージをかじるわけです。
ハムスターがケージを噛む場合の4つの対処法
1. 原因を探る
ストレスや欲求不満が理由の場合には、根本的に解決するために原因を見つけ出すことが不可欠です。
普段のハムスターの様子と比べて、ハムスターの不満な所を探しましょう。
2. 定期的に散歩の時間を作る
ずっと同じ場所にいると、外に出たいと思う気持ちがハムスターにも芽生えてきます。
ケージを噛む、噛まないにかかわらず、1日10分以内を目安に、自由に動き回る散歩時間を作ってあげることで、この行動は解消できます。
ただし、ケージを噛んだすぐ後に外に出してしまうと、外へ出してもらえる合図と覚えてしまうので注意しましょう。
踏みつぶしてしまわないか、コードなどをかじらないかなどを気をつけて、部屋で離すのが不安なのであれば、部屋に段ボールで囲いを作り、その中で遊ばせてあげれば大丈夫です。
3. ケージではなく衣装ケースや水槽に変えてみる
短期間だけ水槽などに移し替えて様子を見てもいいでしょうし、環境を変えてストレスが少ないようなら引っ越しすることも考えましょう。
水槽の場合は乾燥した冬には熱気がこもるので、大丈夫ですが、5月のゴールデンウィークあたりから秋までは湿度が上昇しやすく、ハムスターがバテてしまう可能性もあるのでオススメしません。
衣装ケースや大型プラケースを用意できるのであれば、ジャンガリアンの場合は幅50cm以上、ゴールデンなら幅70cm以上のサイズが理想的です。
4.下敷きなどをケージの内側に貼る
どうしても、緊急で止めたい場合には下敷きなどをケージの内側に貼るのも有効です。
ケージが噛めないとわかって、あきらめるハムスターもいます。
ですが、根本的な解決にはなっていないので、きちんとした対応をしてあげましょう。
ハムスターがケージを噛む場合の飼い主の2つの心構え
1.ほおっておかない
ケージを噛むことで、ハムスターが不正咬合(ふせいこうごう)になることがあります。
簡単に言えば歯並びが悪くなるわけです。
実際、不正咬合の最大の発症原因になっているのが、ケージに使われる「金網のかじりすぎ」。自分の歯よりも硬いものを噛み続けると、歯が折れたり根元が炎症を起こしまうので、なるべく早めに対処しましょう。
2.いろんな方法を試してみる
ハムスターのしつけの4つのコツとは
1.餌を金網越しに上げない
「ケージを噛む=餌がもらえる」と勘違いさせないことが大切です。
金網の向こう側に餌があると意識してしまうと、金網を超えて脱出しようとするので、内側から与えるようにしましょう。
2.齧り木になるようなものを置く
基本的には、ハムスターのペレットを毎日食べているのであれば、日常の食事で十分に調整されています。
軽いものではかじらないので、大きめのものを用意したり、ケージ以外に噛んでいるものがあればそれに近い形やサイズ、素材のものを用意するとストレスなく変更できます。
ハムスターの前歯は一生伸び続けるものなので、齧る行動自体は悪くありません。伸びすぎないよう削ることが必要なので、心配なら齧り木になるようなものを置いてあげましょう。しっかり戦場乾燥した、かまぼこ板や割りばしなどでも大丈夫です。
また、齧り木の場合は、空気穴をあけ、空気の流れを作ってあげると興味を示す場合もあります。
3.噛みやすい紙をあげる
木が興味ないというハムスターでも、お菓子箱やラップ、トイレットペーパーの芯などを齧る場合もあるので、それぞれ調整してあげましょう。
4.しつけ用の塗り薬をつかう
ハムスターがよく噛んでいる金網に塗る苦い薬です。
ハムスターの体には害はなく、嫌な思いをさせてその行動をやめさせるものです。
頻繁に与えすぎるとストレスになる可能性もあるのでどういう反応をするのかチェックは必ず行いましょう。
今回のまとめ
ハムスターはイライラしていたり、餌や外に出ることを要求するときにケージを噛むことがあります。
ケージを噛む場合には、ストレスの原因を探り解消したり、定期的に散歩の時間を作るようにしましょう。
飼い主としては、ほおっておくと不正咬合にもなりますので、色々な方法を試して辞めさせるように努力しましょう。
ハムスターをしつけるコツは、ケージ越しに餌をあげないようにする、かじり木をいれる、しつけ用の塗り薬を使った方法もあります。
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