ウーパールーパーをペットとして飼っている人はそれほど多くはいないと思います。病気は元より、生態系についてさえもほとんど分からない人が多いのではないでしょうか。
今回はウーパールーパーに多い病気・原因・対処法・予防のポイントについてお伝えをします。
ウーパールーパーが病気の場合の2つのチェック項目
1.体が浮かんでいる場合
それぞれの個体による違いはありますが、顔色が悪く浮かんでいる場合は何らかの悪い傾向があらわれている証拠です。特に口元に目を向ける必要があります。
2.皮膚に傷や変色が見られる
ほぼ一般人であれば明らかに目で見てわかるほどの変化があります。出血していたりまるでニキビが出来たりするような明らかに正常ではない様子が伺えます。水中では特に水にも変化が起きるため発見はしやすくなります。
ウーパールーパーが病気の場合の2大原因
1.水質管理
簡単に言うと水が汚染されていると様々な病気にかかりやすくなります。他の生物にも言えますが、水が必要な生き物は水が命です。可能な限り清潔にして手入れをする必要があります。
2.共食い
嘘のような本当の話で、ウーパールーパーは共食いをします。結果として皮膚などが傷つき感染症や病気にかかる話もあるのです。
3.水以外の要因
水はとても大切ですが、そればかりに目を向けていてはいけません。光や餌などの飼育環境も病気にかかるかの問題には左右します。
ウーパールーパーのかかりやすい主な3つの病気
1.水カビ病
傷口にサプロレグニア菌を主とした真菌が感染することで起こる病気で、発症すると身体に綿状のふわふわした物質が見られるようになります。
2.ぷかぷか病
体内に溜まったガスによってウーパールーパーの身体が水面に浮かび上がって、自力で水底に戻れなくなる病気です。ガスは食べ物の消化の際、なんらかの不具合があると発生する可能性があります。
3.腹水症
身体に液体が溜まり、水底から浮かんでこなくなる病気です。腹水症にかかると徐々にお腹が膨らみ、目に見えて異常が起きていることがわかるようになります。
ウーパールーパーが病気の可能性がある場合の3つの救急措置
1.水槽の水に塩を入れる
多くの方が、その場で行える措置として有効です。特にウーパールーパーの動きが鈍かったり不思議な行動をとっていたりしたらまず試してみましょう。
2.水槽に氷を入れる
水槽用の冷房が完備されていない場合には氷も有効です。10度以下まで下がると回復力があがると言われています。
3.水槽の水を変える
それでも変化が無い場合は水を変えましょう。しかし、すべて変えるのは急激な悪影響を及ぼします。ですので、今は入っている水を半分出して、半分新しく入れましょう。
それぞれの病気の治療法と対応とは
1.水カビ病の治療法
水替えが一番です。ウーパールーパーを飼育環境外のケースに移しカルキ抜きをした水に塩を少しずつ加えます。
いわゆる塩浴と言われます。塩分濃度には注意が必要です。一リットルの水に対して2gの食塩に抑えることになります。
2.ぷかぷか病
消化器官の弱りや食べ物が原因とされています。この症状は動物病院で特殊な器具を使いガスの気をする必要があります。経過観察で自然に抜けることもあるみたいですが、可能な限り早急な対応が求められます。
3.腹水症
注射器などで、液体を抜くか投薬治療によって行います。こちらも素人には難しいため獣医への診察が勧められます。一気に行うとショック死に至る可能性があるからです。自宅にある投薬も勝手には使用しないことも勧められます。
ウーパールーパーの病気予防の2つのポイント
1.水の手入れ
飼育環境下において水質管理を徹底していれば予防できるものが多いです。1週間に一度、3割程度の水を交換するやり方が適当です。
その水は汲み置きしてカルキ抜きをしたものを使用することも必要になります。
2.情報収集
ウーパールーパーは犬や猫に比べると飼っている人も少なく、病気に関する情報も少ないです。そのため飼う段階ではしっかり情報を入れて、焦らないようにしましょう。
さらにほとんどが獣医での対応になるため、請け負い医院も早めに確認しておく必要があります。
今回のまとめ
ウーパールーパーの飼育では水の管理が一番大切と言えます
獣医の治療を受けた際には、今後の注意点などをしっか聞いておくことが大切です
食事の際にも異常な変化が出たら、直ぐに診察が勧められます
本などを購入しておくことも一つの案と言えるでしょう