ノーフォークテリアは人なつっこく、ちょこちょこと飼い主に付いて回る姿が可愛らしい小型犬です。でもその姿とは裏腹に狩猟犬としての性格も持っていて、非常に活発な一面も持っています。今回は、そんなノーフォークテリアは性格を踏まえたしつけのコツがあります。
ノーフォークテリアとは
1.ノーフォークテリアの紹介
ノーフォークテリアはテリアグループという犬のグループに属する犬種です。
テリアグループの中ではヨークシャーテリアの次いで小型の種類です。
天候の変化に耐性があり、狩猟能力に優れています。外見の特徴としては垂れた耳と、小さくてずんぐりとしているものの筋肉質な体付きであるということです。
被毛はダブルコートで5センチメートルくらいの直毛です。
2.平均体高・平均体重
ノーフォークテリアの平均体高は24センチメートルから26センチメートルくらいです。メスに比べてオスの方が若干ですが大きいです。平均体重は4キログラムから6キログラムくらいになります。
3.名前のルーツ・簡潔な歴史
ノーフォークテリアの名前は、はイングランド東部にあるノーフォーク州に由来します。ノーフォークテリアは小型で頑丈な狩猟犬を作る目的で作出されました。その勇猛で執拗な狩りの様子から、「原野の小悪魔」という異名で呼ばれることもあります。なお、ノーフォークテリアは元々ノーリッチテリアという犬種と同じとされていました。しかし1964年に、イギリスケンネルクラブが立ち耳の種類をノーリッジテリア、垂れ耳の種類をノーフォークテリアに分けること決めたという歴史があります。
4.日本で飼育されている数
日本で飼育されているノーフォークテリアの数ですが、血統書を発行しているジャパンケネルクラブの2017年の犬種別犬籍登録頭数を調べてみると362頭です。
犬全体の登録数が292,906頭なので、ノーフォークテリアの割合は約0.12%にあたります。日本の飼い犬の中ではマイナーな部類といえるでしょう。
5.飼いやすさの目安
ノーフォークテリアの飼いやすさの目安を紹介します。
社会性・協調性がある | ★★★★☆4 |
健康管理がしやすい | ★★★☆☆3 |
初心者向き | ★★★★☆4 |
噛み癖がつきにくい | ★★★★☆4 |
訓練されるのが好き | ★★★★☆4 |
物覚えがいい | ★★★★☆4 |
種類の違いはあるの?ノーフォークテリアの4つのタイプ
ノーフォークテリアは毛色の違いで種類を分けられます。
1.レッド
レッドは赤みのある毛色です。ノーフォークテリアの中では一般的な毛色であると言えます。
2.ウィートン
ウィートンはクリーム色または濃いベージュ色の毛色です。白色よりも小麦色に近い色になります。
3.ブラック&タン
ブラック&タンは背中から腹側に掛けて黒色の毛色でそれ以外の部分が黄褐色の毛色である種類です。黒色と黄褐色の部分の割合や模様は、個体により異なります。
4.グリズル
黒色の毛色に灰色や赤色の毛色が混ざった種類になります。混ざる毛色や量によって、見た目の印象が変わります。日本ではあまり見かけることがありません。
ペットショップでの購入価格
ノーフォークテリアは国内繁殖の数がまだ少ないので20~40万円と価格が高額になっています。オスよりもメスの方が価格が高くなる傾向にあります。オスは10万円台で購入できる場合もあるようです。
- 混合ワクチン……16,000円
- 狂犬病予防接種… 3,500円
- 健康診断………… 3,000円
- 畜犬登録………… 3,000円
- 飼育グッズ………30,000円
理解しよう!ノーフォークテリアの性格の3大特徴
1.気が強く勇敢
ノーフォークテリアをはじめとするテリア種は、気が強く勇敢であるという性格を持っています。この性格は「テリア気質」とも言われノーフォークテリアの性格の中でも、最も特徴的なものであると言えます。「テリア気質」は、狩猟の時に有効な能力であり、自分よりも大きな動物にも向かっていく勇敢さを備えています。
2.忠誠心が強い
狩猟犬であるノーフォークテリアは、忠誠心が強いという特徴も持っています。飼い主の命令を忠実に聞くことができます。その忠誠心のため飼い主に危害を加えようとする開いてからは、飼い主を守ろうとする性質があります。そのため、知らない人間や動物には警戒心を抱き、場合によっては無駄吠えとも取れる吠え方をすることがあるため、しつけには注意が必要です。
3.遊び好き
ノーフォークテリアは遊び好きな犬種です。加えて飼い主のことを大好きになるため、飼い主と一緒に遊びたがります。あまり相手にされないと、飼い主の記を引くためイタズラをしてしまうこともあります。
性格の違いは?オスとメスでの性格の違い
1.オスは比較的おとなしい
ノーフォークテリアはオスの方がメスに比べると、比較的おとなしい傾向があります。そのため、ペットを飼うことに慣れていない飼い主であれば、オスの方が飼いやすいと言えます。
2.メスはイタズラ好き
ノーフォークテリアはメスの方がイタズラ好きです。また性格にムラが出る傾向があるため、子犬の時にしつけをしっかりと行う必要があります。
どんな人が向いている?飼う人に向いているポイント
1.一緒に過ごす時間を取ることができる
ノーフォークテリアは、飼い主やその家族が一緒にいると安心します。そのため、できるだけ一緒に過ごす時間を取ることができる人が飼い主に向いていると言えます。ノーフォークテリアだけで留守番をさせたり放っておいたりすると、家の中でイタズラしたりして、家具を傷つけてしまうことがあります。できるだけ、飼い主や家族の気配や話し声などを感じることができる環境で飼育するようにしましょう。
2.家に大きな段差が少ない
ノーフォークテリアは小型犬であるため、大きな段差を頻繁に移動しなければならない環境で飼育すると、膝や腰に大きな負担が掛かってしまいます。そのため、家に大きな段差が少ない人が向いていると言えます。もし、大きな段差がある場合には、段差の少ない犬用の階段などを用意して、負担が掛からないようにしましょう。
3.散歩の時間を取ることができる
ノーフォークテリアは元々狩猟犬であるため、運動量が多い犬種です。そのため、散歩の時間をしっかりと取ることができる人が向いていると言えます。散歩の時間としては1回の散歩で30分程度を1日2回行うようにしましょう。また元々狩猟犬であるため、散歩だけでは無く何かを追いかけるような運動をさせるととても喜びます。
ここがポイント!ノーフォークテリアのしつけの3つのコツ
1.しっかり叱る
ノーフォークテリアは気が強く勇敢をしています。そのため、しつけにおいても優しく接するだけでは言うことを聞かないことがあります。そのため、しつけではしっかりと強く叱るようにしましょう。ノーフォークテリアは強く叱られても、それを受け止めるだけの強さを持っています。
2.褒める
ノーフォークテリアは忠誠心が強く、飼い主とコミュニケーションを取りたがります。そのため、しつけを守った場合には、しっかりと褒めてやりましょう。それによってしつけを行った後でも、しつけを守れば褒められるということを覚えるため、しつけがスムーズに行くようになります。
3.無駄吠えを止めさせる
ノーフォークテリアは元々狩猟犬であったため、獲物を追いかけて吠え掛ける性質があります。そのため、子犬の頃から無駄吠えをしたらダメだということを、しっかりと覚えさせるようにしましょう。ノーフォークテリアのしつけの中で、無駄吠えを止めさせることは最重要項目の1つです。
要注意!飼育する場合に特に注意することとは?
1.運動不足を防ぐ
ノーフォークテリアは運動量が多い犬種なので、しっかりと運動をさせるようにしましょう。運動不足が続くとストレスを溜めてしまいます。また、散歩や遊びを行うことで、ノーフォークテリアは飼い主とコミュニケーションを取ることができるので、非常に喜びます。飼い主はノーフォークテリアと、しっかり遊んで運動させるようにしましょう。
2.飼い主を独占したがる
ノーフォークテリアは忠誠心が強い性格をしています。合わせて飼い主に対しての独占欲が強いため、他のペットと一緒に飼っている場合には注意が必要です。他のペットと比べてノーフォークテリアへのコミュニケーションが少ないと、不満から攻撃的になることがあります。むしろノーフォークテリアへ重点的にコミュニケーションを取るように心がけましょう。
3.しつけはしっかりと行う
ノーフォークテリアは、しつけをしっかり行わないと「テリア気質」が強く出て、無駄吠えやイタズラをしてしまうようになります。そのため、子犬の段階からしつけをしっかりと行うようにしましょう。元々狩猟犬であったためしつけを行えば、飼い主の命令はしっかりと聞くようになります。
ノーフォークテリアの平均寿命
ノーフォークテリアの寿命は12年から15年くらいです。室外でも飼育できるノーフォークテリアですが、室内で飼育した方が寿命は長くなる傾向があります。
参考までに小型犬の平均寿命ですが、だいたい14歳くらいです。
しかし、あくまでも平均寿命ですので、健康管理をしっかりと行って愛情深く接していけばもっと長く生きることも可能でしょう。
病気や普段の食事(ドッグフード)に気をつけることで、寿命はもっと長くなります。
人間とノーフォークテリアの年齢比較表
ノーフォークテリア | 人間 | |
---|---|---|
新生児期 | 1ヶ月 | 1歳 |
社会化期 | 3ヶ月 | 5歳 |
6ヶ月 | 9歳 | |
成長期 | 9ヶ月 | 13歳 |
1歳 | 15歳 | |
成犬期 | 2歳 | 24歳 |
4歳 | 32歳 | |
6歳 | 40歳 | |
8歳 | 48歳 | |
9歳 | 52歳 | |
シニア期 | 10歳 | 56歳 |
12歳 | 64歳 | |
14歳 | 72歳 | |
16歳 | 80歳 | |
18歳 | 88歳 | |
20歳 | 96歳 |
ノーフォークテリアの年齢計算式
ノーフォークテリアは、2歳の時点で人間に換算すると24歳になり、3年目以降は1年に4歳分の歳を取ります。
計算式では下記の形になります。
ペットにする喜び・・ノーフォークテリアを飼う魅力とは
1.可愛らしい姿
ノーフォークテリアを飼う第一の魅力は、その可愛らしい姿です。名前を呼んだ時など、ちょこちょこと歩いてくる姿などは、とても愛おしくなります。
2.元気いっぱい遊べる
ノーフォークテリアは体力があり、運動量が多い犬種のため、散歩や運動をたっぷり行っても大丈夫です。特に屋外などで、ボールなどを追いかけさせたりすると喜びます。底なしの体力で元気いっぱい遊ぶことができます。
3.しっかりコミュニケーションが取れる
ノーフォークテリアは、とにかく飼い主と一緒に過ごしたがります。飼い主にべったりと寄り添いたがる性格のため、しっかりコミュニケーションが取ることができます。
今回のまとめ
ノーフォークテリアの紹介
ヨークシャーテリアに次いで小型の種類。平均体高は24センチメートルから26センチメートル。平均体重は4キログラムから6キログラム。平均寿命は寿命は12年から15年。
種類の違いはあるの?ノーフォークテリアの4つのタイプ
ノーフォークテリアは毛色の違いで種類を分けられる。
レッド・ウィートン・ブラック&タン・グリズルの4種類。
理解しよう!ノーフォークテリアの性格の3大特徴
ノーフォークテリアをはじめとするテリア種は、気が強く勇敢であるという性格。忠誠心が強い。遊び好きな性格。
性格の違いは?オスとメスでの性格の2つの違い
オスの方がメスに比べると、比較的おとなしい傾向がある。メスの方がイタズラ好きなので、子犬の頃にしっかりとしつけをする必要がある。
どんな人が向いている?飼う人に向いているポイント
一緒に過ごす時間を取れる人、毎日の散歩の時間を取れる人、家の中に大きな段差がない
ここがポイント!ノーフォークテリアのしつけの3つのコツ
しっかり叱る、しっかり褒める、無駄吠えをしないようにしつける。
要注意!飼育する場合に特に注意することとは?
ストレスが溜まってしまうので、運動不足にならないように気を付ける。他のペットと一緒に飼っている場合は独占欲が強いので、ノーフォークテリアを重点的にコミュニケーション取るようにする。しつけはしっかりとする。
ペットにする喜び・・ノーフォークテリアを飼う魅力とは
ノーフォークテリアを飼う第一の魅力は、その可愛らしい姿。運動量が多いので一緒に元気いっぱい遊べる。しっかりとコミュニケーションをとることができる。