トイプードルの寿命解説!健康の5つのコツ

トイプードル
テレビCMなどで一躍人気のトイプードル。可愛らしい見た目と頭の良さから家族として一緒に過ごしている方も多いのではないでしょうか。一緒に暮らしているからには是非長生きして欲しいですよね。
今回はトイプードルの寿命と長生きのコツについてご紹介します。



トイプードルの寿命解説!健康の5つのコツ

トイプードルの紹介

1.トイプードルの大きさ
平均体高は28cm以下で、平均体重が2~4kgの小型犬です。
2.トイプードルの気をつけたい病気
トイプードルは比較的健康ですが、気をつけておきたい病気がいくつかあります。少しでも様子がおかしいと思ったら、すぐ獣医さんに診てもらいましょう。
特に気をつけたいものが、膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)です。これは「後ろ足の膝のお皿と呼ばれる骨が外れる病気」で、滑りやすいフローリングでは特に注意が必要です。
たまに見られる病気は、てんかんです。これは、「突然発作を起こしてしまう病気」で、小型犬に起こりやすい病気のため、気をつけておきましょう。
その他、「目の中の水晶体が白く濁る病気」の白内障(はくないしょう)もあります。
3.トイプードルの歴史
トイプードルは昔からヨーロッパ各地にいたため、原産地をはっきりと特定することは難しいです。一般的には、ヨーロッパの中でも特にフランスで人気があったことから、トイプードルの原産地はフランスだと言われています。
トイプードルの「プードル」はドイツ語の「Pudel」から来ており、「水の中でバチャバチャ音を立てる」という意味を持ちます。もともとプードルは、水鳥猟の際に獲物を回収する水猟犬として活躍していました。
フランスでは、次第に実用的としてのカットが、ファッションとしてのカットへと変化し、16世紀にはこのファッショナブルなカットをしたプードルが、フランスの貴婦人の間で愛玩犬として流行りました。
徐々に、愛玩犬としての需要に応えるため、18世紀ごろからプードルを小型化したことが、トイプードルの始まりです。
トイプードルが日本で人気を集め始めたのは1950年代ごろからで、今や日本では約76,992頭が飼育されており、ポメラニアンやチワワをしのぐ人気を集めています。

トイプードルの平均寿命

1.トイプードルの寿命
トイプードルの平均寿命は14~17歳だと言われています。オス・メスの違いは寿命に関してはほとんどありません。一般的に小型犬の平均寿命は12~15歳なので、トイプードルは小型犬の中では長生きをする犬種です。
2.持病を持たない
トイプードルは犬種特有の遺伝的な持病はないので、健康に気をつけ、ストレスのかからない環境で過ごしていれば長生きすることができます。

トイプードルの4つのタイプ

1.頭がいい
犬の知能の専門家であるスタンレー・コレン博士によると、トイプードルは頭のいい犬種ランキングで2位に入っています。基本的なしつけをすぐ覚える他、人間の言葉や表情を理解するような行動も見られます。
2.フレンドリー
お散歩している時に、他の犬や人間に自分から寄って行くほどのフレンドリーです。知らない人に対しても人懐っこく、積極的にスキンシップをとります。
3.体臭が少ない
トイプードルは、きちんとお手入れをしていれば、他の犬種より臭いが少ない犬種です。
4.シングルコートの巻き毛
トイプードルの被毛は、シングルコートと呼ばれるものです。シングルコートとは、「被毛が一重に生えていて下毛をもたないもの」です。抜け毛が少なく、カットによって色んなスタイルが楽しめます。
トイプードル

トイプードルの寿命が短い場合の3つの原因

1.病気になる
トイプードルは生まれつきの病気は少ないですが、環境によってかかりやすい病気があります。膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)や、白内障に気をつけましょう。
2.大きなストレスを感じる
しつけが行き届かず甘やかし過ぎると、トイプードルは家族の中で自分が一番偉い立場だ、と勘違いすることがあります。組織のトップにいると、大きなストレスを感じてしまい、寿命が短くなる傾向にあるようです。
3.去勢手術・避妊手術を受けていない
オスであれば去勢手術、メスであれば避妊手術を受けていないトイプードルは、生殖器の病気にかかりやすい傾向があります。
命に関わる病気なので、かかってしまうと結果的に寿命を短くしてしまいます。

寿命が長い・短いトイプードルの決定的な2つの違い

1. 健康状態
トイプードルは体を小さく保つために、わざと栄養をとらせないように育てている場合があります。そのせいで体調の良くないトイプードルがいるのも事実です。
トイプードルをお迎えする場合は「トイプードルの選び方6つのポイント」を参考にしてみてください。
2.生活習慣
トイプードルの長寿の秘訣は、健康的な食生活と適度な運動を行うことです。これらをきちんと行えば寿命が長く、健康的な生活習慣を送れていなければ、病気を引き起こし寿命が短くなることがあります。

トイプードルの選び方の6つのポイント

最近では、トイプードルの中でもより小さめのプードルが人気を集めています。残念ながら、その人気のために理想的ではない繁殖が行われていることもあります。
そこで、家族にお迎えしてから元気に過ごすためには、選び方が重要になっていきます。
1.目は澄んでいて大量のヤニや涙は出ていないか
大量の目やにや涙が出ている場合は、体の中に異常があったり、アレルギーを抱えているなどの可能性があります。また、体調が良くない場合に目がくもることがあります。
2.耳の中は綺麗で嫌な臭いはしていないか
耳の中が臭い時やよごれている時は、外耳炎になったり菌が感染している可能性があります。トイプードルは体臭が少ないので、臭いがする時は耳を見てみましょう。
3.鼻は湿っていて大量の鼻水が長時間出ていないか
大量の鼻水が付いていたり、鼻がカサカサになっている状態は、アレルギーやウイルスに感染している可能性があります。寝ているとき以外は鼻が適度に湿っているかを見てみてください。
4.口は口臭がなく正しい噛み合わせをしているか
トイプードルの噛み合わせは、シザーズ・バイトという「上の前歯の裏側に、下の前歯が接している噛み合わせ」をしています。
また口臭がする場合、内臓系の病気や、歯周病の可能性があるので必ず確認を行ってください。
5.被毛はツヤがあり皮膚に異常はないか
トイプードルの被毛はシングルコートなので、抜け毛はほとんどありません。
しかし、被毛にツヤがなかったり抜け毛がある場合は、体内に異常があるかもしれません。また、皮膚に湿疹がある場合は、アレルギーや体の免疫が低下している可能性があります。
6.肛門は綺麗で荒れていないか
肛門周りが汚れている場合は、下痢が続いている可能性があります。下痢は、小腸や大腸に原因があることが多いので肛門はチェックしておきたいポイントです。
聴診器を持つドクター

健康寿命を延ばす食事の2つのポイント

1.1日の摂取カロリーを守る
トイプードルの1日の摂取カロリーの目安は、子犬で約400キロカロリー、成犬で約300キロカロリー、老犬で約240キロカロリーです。
おやつとのバランスを見ながら与えるようにしてください。目安を超えると肥満の原因になります。
2. トイプードルが好むドッグフードを与える
通常の感想ドッグフードに比べ、良質なドッグフードの方が健康にいいと言われていますが、良質なドッグフードだからと言って長生きするわけではありません。
愛犬がよく食べる物とドッグフードの原材料をよく見てから、選んだものを、与えてあげてください。

トイプードルの健康寿命を延ばす為にできる5つの予防ポイント

1.定期的に健康診断に行く
健康診断によって早期発見をすれば、治る病気もあります。また、7歳以上になると老化が始まり、急に耳が遠くなったなどの老化現象が見られるようになります。年老いてからの病気は体に負担がかかってしまうので、寿命が短くなる原因になりかねません。
2.去勢手術・避妊手術を行う
去勢手術・避妊手術を行うと、命に関わる生殖器の病気を予防することができるので、結果的に寿命が長くなると言えます。
3.食生活に気をつける
小型犬であるトイプードルは、食べ過ぎるとすぐに太ってしまいます。1日の総合カロリーと、運動とのバランスを見ながら調節するようにしましょう。
もちろん、おやつの与えすぎは栄養が偏ってしまうので、注意が必要です。
4.適度な運動を行う
1日の食事の量やカロリーを守っていても、運動不足になると肥満になってしまいます。
また、毎日の過度な運動は心臓に負担をかけてしまい、かえって寿命を縮めてしまう原因にもなるので、1日1回20~30分ほどの散歩を行うようにしましょう。
5.主従関係を築く
トイプードルの寿命が短い原因にもあった通り、家族の中でトップの立場だと勘違いして生まれるストレスは長寿の敵です。
愛犬を甘やかせ過ぎず、しつけをきちんと行っていれば、主従関係を築いていくことができます。



今回のまとめ

トイプードルは、小型犬の中でも長生きの犬種で平均寿命は14~17歳である。
トイプードルの寿命を左右する要素は、病気やストレス、去勢手術の有無である。
トイプードルの寿命を長くするポイントは、目安カロリーを守った食生活と適度な運動、主従関係のしつけ、定期的な健康診断、去勢手術を受けることである。

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