ワンちゃんの大事なお手入れのひとつに「爪切り」があります。でも、爪切りは怖いし、苦手!という飼い主さんも多いと思います。じつは私もそのひとり。そんな飼い主さんのためにワンちゃんの「爪切り」の方法やコツについてまとめてみました。
爪切りはなぜ必要?
爪切りをしないといけない理由を知っていますか?
ワンちゃんの爪切りをしないでそのままにしておくと、爪がカーブを描くように丸まって伸びていきます。
長い爪は歩きにくくなったり、爪が肉球に食い込んでしまったりします。さらに、カーペットやケージの柵、カーテンなどに引っかかって根元から折れたり、抜けてしまうこともあります。また、ワンちゃん同士で遊んでいるときに相手を傷つけてしまうこともあり、とても危険です。
切らずに放置して伸びた爪は、中の血管も神経も一緒に伸びてしまっているので長くなってしまった爪を短く切ると、痛みと出血を伴ってしまいます。そうなる前に爪切りをしてあげることが大切ですね。
爪切りの頻度は?
ワンちゃんの日ごろの運動量などで変わってきます。外で活動する機会の多いワンちゃんは自然と爪がすり減っていきます。あまり運動量のない小型犬などは爪がすり減りにくいのでこまめにチェックして爪切りをしてあげましょう。
大体の目安ですが、すり減りが多いワンちゃんは1ヶ月に1回程度、運動量が少なくて爪のすり減りが少ないワンちゃんは2週間に1回程度、爪切りをしてあげましょう。
爪切りに必要なものは?
ここからは実際に爪切りをするために必要なものを紹介していきます。
爪切りに必要なものは、
- 爪切り
- ヤスリ
- 止血剤
- ガーゼ
この4点です。
1.爪切り
爪切りのタイプは「ギロチンタイプ」「ニッパータイプ」「電動タイプ」など種類があります。
初心者に一番オススメの爪切りは「ギロチンタイプ」の爪切りです。
力がいれやすいので一気に爪を切ることができます。一般的に一番多く使われている爪切りです。
ただし、このタイプの爪切りで巻き爪を切るのは難しいです。
2.ヤスリ
爪切りをした後はヤスリをかけましょう。ヤスリをかけてあげるとカーペットなどに引っかからなくなります。電動式やカーブがついたものなど色々なタイプがあります。
3.止血剤
爪切りをするときは必ず止血剤を用意しましょう。深く切りすぎて血管を傷つけてしまうことがあります。
止血剤があればあわてず、出血を止めることができます。
使い方は、まず血をふき取り、指に止血剤をとって、5秒ほどおさえます。
4.ガーゼ
止血剤を使う時、血をふき取るときなどに使います。止血剤とセットで用意しておきましょう。
爪の切り方は?
1.しっかり抱っこする
ワンちゃんが動かないようにしっかり抱っこしましょう。
慣れているワンちゃんならいいですが、爪切りに慣れないワンちゃんは後ろ脚から切り始めるのも恐怖心を和らげる方法のひとつです。
2.爪を押し出す
肉球の上の骨を押さえて、爪をしっかり出します。肉球よりも下に爪が下がっていたら伸びすぎです。
3.爪を切る
ワンちゃんの爪には血管や神経が通っています。切るときは一気に切らず、数回に分けて切ります。特に爪が黒いワンちゃんは注意が必要です。
4.「狼爪」も忘れずに!
狼爪(ろうそう)は地面に面していない5本目の親指にあたる爪です。地面に接しないので削れることがありません。他の爪が伸びていなくても狼爪だけは定期的に切ってあげましょう。
爪切りのコツは?
爪を触られることを嫌がるワンちゃんはとても多いです。
一番いいのは子犬の頃からワンちゃんとたくさん触れ合って体を触ることに慣れさせておくことです。そうすると爪切りの時もさほど嫌がりません。
また、ワンちゃんの脚を正面からつかむのではなく、ワンちゃんの脇腹や後ろからしっかり抱っこして脚をつかむようにすることで恐怖心を和らげます。
嫌がって暴れるワンちゃんはトリミングテーブルなど高くて狭いところに乗せると大人しくなることがあります。乗せられない場合は落下の危険もあるので、無理に乗せることはやめましょう。
ワンちゃんが嫌がる、どうしても切るのが不安な場合は?
ここまで爪切りの方法やコツを紹介しました。
ですが、紹介したコツに従って爪切りをしているのに、どうしてもワンちゃんが嫌がって爪切りをさせてくれなかったり、やっぱり出血させてしまいそうでどうしても怖いという飼い主さんも少なくないと思います。
ワンちゃんが嫌がる、やっぱり怖いという方は無理をせずに「プロにお任せ」しましょう。
これは、実際に動物病院の先生に聞いたことですが、「嫌がるワンちゃんに無理やり爪切りをして飼い主さんが嫌われるよりも、プロにお願いした方が絶対いい」そうです。
爪切りでワンちゃんとの信頼関係を壊してしまわないよう、不安な場合はトリマーさんや動物病院で爪切りをお願いしましょう。
費用は、500~1,000円程度です。
まとめ
今回はワンちゃんの爪切りについて詳しくご紹介しました。
実は、私も愛犬の爪切りを失敗して、出血させてしまってから爪切りが怖くなってしまいました。結局それからは毎回トリマーさんにお願いしています。家で切ってあげられた方がいいかなと思っていましたが、動物病院の先生が言っていたように、無理をして愛犬との関係が壊れてしまうよりもお願いできることはプロにお願いしてもいいと思います。
ワンちゃんの「爪切り」は大切なお手入れのひとつです。定期的にしっかり爪切りをしてあげましょう。
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