【犬種】ボストンテリアとは？性格の特徴と飼い方やしつけのコツ

ボストンテリアは小型犬に分類されるワンちゃんです。ただ、ブルドッグのような特徴的な顔とアンバランスさで人気が出て、現在飼っているという方もだいぶ増えています。ちょっとおバカな部分があり、それも人気の要因でもあります。
今回は、そんなボストンテリアの性格や飼い方のコツ、なりやすい病気やおすすめのペット保険、フードについてご紹介します。

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ボストンテリアとは

１. ボストンテリアの原産地

ボストンテリアの原産国は、自由の国「アメリカ合衆国」です。ボストンテリアはアメリカで様々な犬種の血をかけ合わせて生まれた犬種になります。
血統書を発行しているジャパンケネルクラブの分類によると、グループ９（愛玩犬）に属する小型犬です。
※分類に関して詳しくは「犬の分類（グループ）とは？」をご覧ください。

２.ボストンテリアの歴史

ボストンテリアはアメリカで改良を重ねられてきた犬です。ピットブル、ブルドッグ、ブルテリア、ボクサーなどさまざまな犬種の血を受け継いでいますが、それぞれの良い面が特徴として集まっています。

３.名前のルーツ

ボストンテリアの名前のルーツですが、ちょっと複雑な由来があります。
1889年までに、ボストンテリアは人気を集め、愛好家たちが『アメリカン・ブル・テリア・クラブ』という組合をボストン市で結成するまでになりました。しかし、すでに『ブル・テリア』という犬種がいたために、ブル・テリアの愛好家たちから不評を買ってしまいます。
そのため、発祥地にちなみ『ボストン・テリア』と命名されたという歴史があります。
英語では『Boston Terrier』と表記します。

４. 日本で飼育されている数

日本で飼育されているボストンテリアの数ですが、血統書を発行しているジャパンケネルクラブの2016年の犬種別犬籍登録頭数を調べてみると2,284頭です。

2017年犬種別犬籍登録頭数（ジャパンケネルクラブ） 犬全体の登録数が292,906頭なので、ボストンテリアの割合は約0.77％にあたります。日本で飼われている犬種では少しマイナーな部類かもしれません。

５.平均体高・平均体重

ボストンテリアは体重差によって、ランクが分かれているのをご存知ですか？ボクシングのようなものです。見た目はどの子も同じですが、体重によって、ライト・ミドル・ヘビーの3種類に分けられます。
小型犬に分類されていますが、個体によっては10kgを超えることも珍しくありません。
※10kg以上は中型犬に分類されます。

.飼いやすさの目安

ボストンテリアの飼いやすさの目安を紹介します。

６.ペットショップでの購入価格

ボストンテリアの購入価格は20～50万円になっています。最近人気のある犬種ということで価格が高くなっている傾向にあります。
他は、血統、骨格、毛色などで価格が大きく変わってきます。

• 混合ワクチン……16,000円
• 狂犬病予防接種… 3,500円
• 健康診断………… 3,000円
• 畜犬登録………… 3,000円
• 飼育グッズ………30,000円

ボストンテリアの性格の６大特徴

紳士のような見た目と、賢く温厚な性格のボストンテリア。さて、その性格の特徴とはどんなものなのでしょう。

１.小さいけれど元気いっぱい

ボストンテリアは、明るくて活発な性格です。体つきからいえば、ハードな運動が得意なわけではありませんが、活発で動き回るのが大好きです。

２.温和で賢い

ボストンテリアは温和で学習能力が高く、物覚えも良い犬種です。しつけが簡単なので、初心者でも比較的飼いやすい犬種といえるでしょう。

３.穏やかで寛容な性格

テリア系ですがブルドッグの血も入っているため、我慢強い性格なのが、このボストンテリア。子どもの相手も上手にしてくれます。

４.縄張り意識が強い

ボストンテリアは縄張り意識が強いので、見知らぬ人が入り込んでくると警戒して吠えたりすることもあります。

５.甘えん坊で人なつこく寂しがり屋

ボストンテリアは感受性豊かなため、飼い主の声にも敏感に反応します。逆に言えばとても寂しがり屋で、相手をしてくれないとその賢さが悪い方向に働いて、飼い主にいたずらを仕掛けることもあります。

６.ときにはクールダウンが必要

温厚な性格のボストンテリアとはいえ、テリア系の血が入っていますので、テンションが上がりやすいという一面を持ち合わせています。
何かの拍子にスイッチが入ってしまい、興奮したら手が付けられない、という話も耳にします。
他のテリア系同様に、クールダウンする方法を訓練しておいたほうがいいでしょう。

ボストンテリアのオスとメスの性格の違い

ボストンテリアにおいては、オスとメスでの性格の違いがほとんどありません。
インターネットなどで調べると、排泄の関係上『女の子の方が飼いやすい』とか、『オス=マーキングする』『メス=マーキングしない』と考えられる方が大変多いのですが、これは間違った考え方で、こういったことはしつけ次第でどうにでもなります。
性格は遺伝もありますが、結局は飼った方の育て方で何通りでも変わっていきます。
[ruby 錯綜 さくそう]する情報に惑わされぬよう、この犬を飼う！と決めた以上は責任を持つことをおすすめします。

ボストンテリアの３つのタイプ

ボストンテリアは、先にご紹介したとおり体重別に3種類に分けられます。

といったように、体重別で３タイプに分かれます。とはいえ、性格は変わりませんので、安心してください。首や胴体はがっちりしていて、頭は割と小さい感じです。
角ばった立ち耳で、顔つきはフレンチブルドッグとそっくりです。ただし、フレンチブルドッグのようなずん胴ではなくスタイルはかなりよく見えます。
ボストントリアはバランスのいい体格といっていいでしょう。
サイズもフレンチブルドッグのほうが、もう一回り大きい犬種になります。

ボストンテリアの毛色の違い

ボストンテリアの被毛は短く、明るく決めの細かい毛質です。
毛の色は基本的にブラックかブリンドル・シールに、ホワイトのマズル・バンドが特徴です。
ホワイトのマズルバンドとは、簡単にいえば目の間の白い班で、幅が均一なものが好ましいとされます。
頭部及びボディのホワイトが優勢である場合は、他の部分がこの欠点を補うほど十分な長所を持っていなければならないとされています。

１.ブリンドル・シール

ブリンドル・シールとは光が当たると赤みがかって見える黒色の被毛のボストンテリアです。

２.ブラック

ブラックは通常の黒と白の被毛のボストンテリアです。
 

ボストンテリアを飼う人に向いている４つのポイント

１.マンションや小さな子どもがいる家庭でも向いている

ボストンテリアは基本的に無駄吠えの少ない犬種です。
ですからマンションなどの鳴き声が気になる環境でも、安心して飼うことができます。
温和で家族に対して愛情深いので、小さな子どもさんや他のペットがいる場合でも馴染めます。

２.室内で飼える人

ボストンテリアは、短吻種であるために体温調節が苦手です。
とくに夏の暑さには警戒が必要。
そのため屋外での飼育は難しく、温度管理の出来る室内で飼える人に向いています。
大袈裟ではなく、夏場はエアコンをフル稼働できる環境を用意してあげたいものです。

３.手間をかけたくない人

ボストンテリアは一頭で放っておいても、自分で上手に遊びまわります。また、短毛種なので被毛のお世話にそれほど手間がかかりません。
つまり、犬は飼いたいけどあまり手間をかけたくない人にピッタリの犬種だといえます。
ただ、冠毛期のある犬種なので、抜け毛の季節には普段よりこまめにブラッシングをして、抜け毛をとってあげてくださいね。

４.しつけがしっかりできる人

賢いボストンテリアですが、しつけが全く必要ないという訳ではありません。長時間一緒に生活をしていく上で、必要なルールはしっかりと教えておいた方がいいと思います。
ボストンテリアは気難しい犬ではありませんが、頑固な一面があったりもします。ただ甘やかしたり、感情的に叱ったりするのは適切ではないので、リーダーとして愛情を持ち、毅然とした態度でしつけができる人がいいでしょう。

ボストンテリアのしつけの３つのコツ

１.叱るのはNG

ボストンテリアは怒られるのが大の苦手です。
特に頭ごなしに怒られると、自信を無くしてしまい、自発的行動がなくなってしまいます。

２.しつけのコツは長期的に

なかなかうまくいかないと思っても、その子の性格を見極めて長期戦で挑みましょう。
きちんと言ったことが出来たらしっかり褒めましょう！
さらに、一緒に遊んであげる！
これでボストンテリアの自信がついてきます。

３.怒るべき時は無視

とはいえ、必ず叱らなければならないときはあります。
そんなときは言葉で叱るのではなく行動で叱りましょう。
叱りたいときは、目を見ずにしばらく無視をします。
そうすると、ボストンテリアは居心地の悪さから叱られたと気付くはずです。

ボストンテリアの飼育で気をつけるべき６つのこと

１.日中の散歩は避ける

ボストンテリアは暑さに弱いです。
また日焼けにより日光湿疹などが出来る可能性もあるため、なるべく日中の散歩は避けましょう。
早朝や夕暮れに散歩をしてあげると、犬ものびのび散歩できます。

２.部屋の温度管理はしっかりと

ボストンテリアは暑さに弱く、寒さにも弱い犬種です。できるだけ室内の温度がしっかり調節できるところで飼ってあげるのが理想です。
エアコンなどを豪快に使えると、一番いいのかもしれませんね。

３.食事はドライフードを

ボストンテリアの食事ですが、ドライフードをできるだけ食べさせるようにしてください。ウェットフードは歯みがきをしても汚れが落ちず、歯槽膿漏になる確率が高いからです。
そして、食後の歯のお手入れもお忘れなく。
できるだけ毎日、やわらかい人間用の歯ブラシや濡れたガーゼで、歯と歯ぐきをこすってください。
本当にこれを行うだけで、口臭は減り、歯が老後も残るようになります。

４.睡眠時はどうしても…いびき

ボストンテリアは寝ているときにいびきをかいたり、苦しそうに「ぜーぜー」と呼吸します。しかし、これは病気というわけではなくボストンテリアの特徴です。
こういった音が気になる方は、飼うのを避けた方がいいかもしれません。

５.毛艶が命のボストンテリア

ボストンテリアは毛のツヤが大事な犬種です。
遊んだ後や散歩の後に、湿らせたタオルで拭くなどして清潔に保つようにしましょう。

６.膝のお皿に気を付けて

ボストンテリアがなりやすい病気に、「膝蓋骨脱臼（しつがいこつだっきゅう）」という膝のお皿がずれて脱臼しやすくなってしまう病気があります。先天的なものもありますが、高いところからジャンプしたり、転倒したことが原因でもなってしまいす。
フリスビーなどの遊びで無理なジャンプをさせない、滑りやすいフローリングにはマットを敷いたりなど、工夫して気をつけてあげてください。

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ボストンテリアの平均寿命

ボストンテリアの平均寿命は10～14歳で、小型犬においては平均的な寿命です。
参考までに小型犬の平均寿命ですが、だいたい14歳くらいです。
しかし、あくまでも平均寿命ですので、健康管理をしっかりと行って愛情深く接していけばもっと長く生きることも可能でしょう。
病気や普段の食事（ドッグフード）に気をつけることで、寿命はもっと長くなります。

人間とボストンテリアの年齢比較表

ボストンテリアの年齢計算式

ボストンテリアは、2歳の時点で人間に換算すると24歳になり、3年目以降は1年に4歳分の歳を取ります。
計算式では下記の形になります。

飼い主としての喜び・・ ボストンテリアを飼う魅力とは？

ボストンテリアには他の犬種にない魅力的な部分がたくさんあります。飼い主さんが、自然と笑顔になれたりすることも多いはず。
ブサ可愛くって、

愛嬌たっぷり、ちょっとおどけていて、一緒にいて飽きない。そんな犬種です。

飼い主の言うことを必死で理解しようとしているのか、話しかけてみると首を傾げてみたり。いびきがすごくて、オナラがビックリするほど臭い！そんなおじさんみたいな一面があったり。喜びを表現するときは、全身を使って見せてくれる。
そんなところも、ボストンテリアを飼ってみての飼い主さんの喜びではないでしょうか。

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今回のまとめ

ボストンテリアの性格は、堂々としていて番犬としてテリトリー意識も高いです。また頭がよく飼い主の動向に敏感です。
マンションや小さなお子様がいる家庭で飼うのに向いています。利点としては毛のお世話が手間ではありません。暑さ寒さには弱いので、その点は注意してください。
賢い犬種ですが、しつけがきちんとできる飼い主さんがよいでしょう。
しつけのコツ。怒られるのがとても苦手なので、長期的なしつけを心がけたいです。どうしてもという時は無視してみましょう。
食事はドライフードがベストです。口腔ケアを。特徴の一つ睡眠時にいびきをかきます。毛並みはボストンテリアの命、ケアを心がけたいです。
ボストンテリアの魅力は、何よりも愛嬌です。飼い主のことを一生懸命理解しようとしている姿に飼い主も笑顔になります。いびきをかいたりおならをしたり、ぶざかわいい。そんなところも愛らしく可愛いところです。

ボストンテリアの基本データ

参考文献

• ジャパンケネルクラブ
• 日本獣医師会
• wikipedia

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