犬を飼っている人にとって、トイレは決められた場所でしてほしいと考えている人は多いのではないでしょうか。
今回の記事では、犬のトイレトレーニングで失敗してしまう理由や、正しいトイレトレーニング方法、飼い主の心構えなどについて紹介していきます。
犬がトイレの場所を失敗してしまう8つの理由
1. 身体的疾患
骨折や泌尿器系の疾患で、トイレに間に合わず失敗している可能性があります。
2. 匂い
匂いが消えてないことで、その場所をトイレと判断して排泄している可能性があります。
3. トイレの環境
音がする・人通りが多いなどで犬にとって嫌な場所だとトイレでしない可能性があります。
4. 恐怖心
恐怖でのおもらしが、失敗の可能性があります。
5. 興奮
興奮により、おもらしをすることがあります。
6. マーキング
本能的に、他の犬へのアピールのためにマーキングで失敗することがあります。
7. 年齢
7歳を超えると老齢犬になり、足腰が弱くなるので間に合わず失敗することがあります。
8. 注意をひくため
トイレを失敗すると構ってくれると勘違いすることで、わざと失敗することがあります。
トイレの失敗をしてしまう犬の2つの気持ちとは
1. 注意を引きたい
飼い主にかまって欲しいという思いから、わざと失敗をしているかもしれません。
2. トイレでしたくない
飼い主に決められたトイレの場所が嫌いや、自分のお気に入りの場所でトイレをしたいという思いから、失敗しているのかもしれません。
トイレを覚えやすい犬・覚えにくい犬5選
1.トイレを覚えやすい犬
- ラブラドールレトリーバー
- コーギー
- プードル
- シーズー
- ジャーマン・シェパード・ドッグ
2.トイレを覚えにくい犬
トイレを覚えやすい・覚えにくいの原因は詳しく分かっていません。
犬のトイレの失敗で飼い主がしてはいけない3つのこと
1. 叱る
叱るは、犬が「排泄行動をいけない」と理解してしまうので良くありません。
このように理解すると隠れてトイレ以外の場所で排泄や、排泄自体を隠すために食糞をすることがあります。
失敗しても叱ってはいけません。
2. 大声
大声は失敗が飼い主の関心を引けると覚えてしまう可能性があります。
このように覚えてしまうと、犬が寂しいなどと思った時にわざとトイレを間違えることがあります。
3. 排泄物への押し付け
根拠のないしつけ方法で、鼻などをおもらしした場所に押し付けるというのがありましたが、これは犬にとって罰ではありません。
飼い主が押し付けなどを行なうと、犬との信頼関係を壊してしまう危険があるので注意が必要です。
トイレトレーニングで準備する5つのもの
1. ケージ・サークル
犬は、寝所と排泄する場所を別にする習性があります。寝所とトイレを別にするためにもトイレ用にケージなどを準備しましょう。
2. トイレトレー
場所を、覚えやすくするためにもトイレトレーは便利です。
3. ペットシート・新聞紙
トイレの清潔な状態を保つために、ペットシートなどは必要です。汚れたらすぐ取り替えられるように、ペットシートなどは多めに用意しておきましょう。
4. ごほうび
トイレの場所を覚えることが良いことと認識してもらうために、成功した時のごほうびを用意しておきましょう。
5. 消臭剤
失敗した時、匂いが残っていれば同じ場所で失敗する可能性があります。消臭剤で匂いを消せるようにしましょう。
犬のおしっこをしたい時の4つのサイン・タイミング
- 同じ場所の匂いを何度も嗅ぐ
- 同じ所をぐるぐる回る
- しゃがみこむ
- 時間
犬により寝起きや食前後、就寝前などトイレのタイミングがあります。
飼い主は犬を観察し、トイレに行くタイミングを把握するようにしましょう。
子犬の正しいトイレトレーニングの3つの方法
子犬のトイレトレーニング期間は数ヶ月といわれていますが、個体差などにより様々です。
1. トイレサイン
トイレサインを見極めることは重要です。犬によりトイレに行きたいタイミングは違います。
何度も匂いを嗅ぐなどの行動や、子犬であればこまめにトイレに連れて行く事でトイレを覚えてもらいましょう。
2. 褒める
トイレでの排泄を、良いことと理解してもらうためにも褒めることやごほうびをあげることは大切です。
3. 消臭
同じ場所でのトイレを失敗しないためにも、無臭の消臭剤できれいな状態を保つようにしましょう。
大人の犬の正しいトイレトレーニングの5つの方法
加齢により、子犬の頃より時間は掛かるかもしれませんが正しいトイレトレーニングによりトイレは失敗しなくなります。
1. 慣らす
外でトイレや、大人になってから引き取った犬は、それまでのトイレ習慣からなかなかペットシートや室内で排泄することができないかもしれません。
室内やペットシートでも排泄できるように、サークルでトイレを作るなどで犬の不安を取り除くようにしましょう。
2. 静かな場所
リラックスできないと、排泄はできないので人通りの少ない静かな場所にトイレを作るようにしましょう。
ただし、高齢犬や身体疾患がある犬はトイレが遠いと間に合わないので場所には気をつけましょう。
3. トイレサイン
子犬と同様に、トイレに行きたいとサインを発するので、飼い主はサインを見つけたら犬をトイレに誘導するようにしましょう。
4. 褒める
トイレの場所を覚えてもらうためにも、トイレを成功した時はしっかりほめてご褒美のおやつをあげるなどしましょう。
5. 消臭
匂いが残っていると、失敗するのでおもらしした時などは無臭の消臭剤できれいにするようにしましょう。
トレーニング中にトイレに失敗した時の良い対処法
1. 叱らない
叱る、大声を出すことはトイレを失敗していることを理解できないだけでなく、排泄自体を悪いことと思ってしまい食糞などの行動を起こすことがあります。
叱るや大声はしないようにしましょう。
2. 消臭
失敗の匂いを、消臭していないと犬が同じ所で失敗してしまいます。おもらしなどをした時はしっかり消臭剤できれいにしましょう。
3. すぐ静かに掃除
トイレを失敗することに対して、犬が間違った認識をしないためにも静かにすぐ掃除するようにしましょう。
トイレトレーニング成功のための4つのポイント
1. トイレの場所を教える
子犬の頃などは、その場でしてしまうことも多いので決められた場所をサークルなどで囲いペットシートなどを敷き詰めておきましょう。
2. 成功回数を積み重ねる
トイレの成功回数を増やし、トイレでの排泄を覚えてくれれば自主的にトイレで排泄をすることにつながります。
3. ほめる
トイレが成功するたびに褒めてあげることで、犬にトイレで排泄することは良いことと認識させてあげましょう。
4. 声掛けを覚えさせる
排泄中に決まった声掛けを行なうことで、声掛けするだけで排泄するようになります。
犬のトイレトレーニングの飼い主の5つの心構え
1. 毎日行なう
一度成功したからといって毎日行わなければ、犬に成功した記憶が定着せずトイレをまた失敗する可能性があります。
2. 感情的にならない
かわいそうだからやかわいいといった感情でしつけを正しく行わないと、犬が自由な状態になり、飼い主との主従関係を崩すことにつながります。
3. 暴力を振るわない
叩いても、悪いことをしたと認識できません。精神的に追い込まないためにも、褒めて育てましょう。
4. 途中でやめない
犬は、5~10分しか集中できません。失敗したとしても、諦めずにトレーニングすることが大切です。
5. 失敗を前提に考える
犬も人間と同様に、新しく挑戦することはすぐに上手くできません。失敗の中から修正点を見つけ、少しでもできたことをほめるということを大切にしましょう。
今回のまとめ
トイレの場所を失敗する理由は、身体的疾患・匂い・環境・恐怖心・興奮・マーキング・年齢・注意を引くためが考えられます。
トイレを失敗する気持ちは、飼い主の注意を引きたい・トイレでしたくないという気持ちが考えられます。
覚えやすい犬は、コーギー・シーズー・プードル・ラブラドールレトリバー・ジャーマンシェパードで覚えにくいのは、ダックスフンド・シベリアンハスキー・ポメラニアン・ダルメシアン・ヨークシャテリアといわれています。
犬種による覚えやすさの原因は詳しく分かっていません。
トイレの失敗で飼い主がしてはいけないことは、叱る・大声・排泄物への押し付けなどがあります。
トイレトレーニングで準備するものは、ケージ・トイレトレー・ご褒美・ペットシート・消臭剤などがあります。
おしっこのサイン・タイミングは、同じ場所の匂いを何度も嗅ぐ・同じ所をぐるぐる回る・しゃがみこむ・時間などがあります。
子犬の正しいトイレトレーニングは、トイレサイン・褒める・消臭などがあります。
大人の犬の正しいトイレトレーニングは、慣らす・静かな場所・トイレサイン・消臭・褒めるなどがあります。
トイレに失敗した時の対処法は、叱らない・消臭・すぐ静かに掃除などがあります。
トイレトレーニング成功のポイントは、トイレの場所を教える・成功回数を積み重ねる・ほめる・声掛けを覚えさせるなどがあります。
1 トイレトレーニングでの飼い主の心構えは、毎日行う・暴力を振るわない・感情的にならない・途中でやめない・失敗を前提に考えるなどがあります。