犬は睡眠をとることによって、健康を保っています。犬を飼う上では、安心して睡眠ができる環境を作り、睡眠時間などの事を理解してあげることが大切です。そこで今回は、犬の睡眠時間の解説や熟睡できるポイントをご紹介します。
熟睡は健康に不可欠!良い睡眠の3つの効果・メリット
1.ストレスを溜めない
ストレスが溜ってしまうと、脱毛の原因になったり、怒りっぽくなってしまいます。また、1日の睡眠時間が10時間以下の犬はストレスが高く、10時間以上の犬はストレスが低いと言われています。そのため、睡眠時間は「健康を保つ為」だけではなく、「ストレスを溜めない為」にも、とても大切な事なのです。
2.しつけをしやすい
犬を飼育する上では必ず「しつけ」をしますよね。良い睡眠をとることによって、物事の判断ができやすくなり、しつけもしやすくなります。
3.健康な体を作る
犬だけではなく、人間も睡眠不足になると、体調を崩してしまいますよね。健康な体を作る為には、良い睡眠が必要です。
理想の睡眠時間は?子犬・大人の理想的な睡眠時間とその理由
犬の睡眠には「レム睡眠(浅い眠り。体は寝ていて頭は起きている状態)」と「ノンレム睡眠(熟睡している。深い眠りの状態)」があります。
1.子犬の理想的な睡眠時間は18時間~19時間
生後1年までの犬は、子犬とします。子犬は成犬よりも多く睡眠時間が必要です。これは、人間の子供と同じですね。
2.成犬の理想的な睡眠時間は10時間~14時間
10時間から14時間は,レム睡眠も含む時間です。犬は、睡眠の「8割がレム睡眠」で、ノンレム睡眠の時間は、たったの2割程度です。犬は、睡眠不足になると、ものごとの判断ができなくなったり体調を崩したりしてしまい、「しつけ」もできなくなってしまいます。
3.元来、犬は夜行性だった
犬は元々夜行性の動物で、狩りをして暮らしていました。野生には多くの敵がいる為、すぐに対応できるように浅い眠りを長い時間続けていたそうです。
こんな理由も?よく寝る犬の特徴とは
1.信頼の証
仰向けで、犬の弱点である「お腹」を見せて熟睡している犬は、飼い主さんの事を信頼している証拠です。
2.大型犬の方が睡眠時間が長い
犬の睡眠時間は、犬種によっての差はありませんが、小型犬より大型犬の方が睡眠時間が長いようです。犬によっては、「16時間~18時間」眠る場合もあるようです。
要チェック・・睡眠時間が短い犬の原因とは?
1.静かな環境でない
物音が酷かったり、にぎやかな環境であったりすると、眠れないようです。犬は「小さな音」にも敏感な動物ですから、物音などが酷いと眠れなくなってしまいます。
2.寝るスペースが適切な場所でない
寝るスペースが、清潔ではなかったり、寒い、または暑すぎたりすると眠れなくなってしまいます。
注意をしよう!睡眠時間が長すぎる犬の3つの原因
1.老犬
老犬はになると、徐々に「関節の痛み」などが出てきます。それによって、成犬よりも睡眠時間が長くなります。
2.体調が悪い
急な「環境の変化」、あるいは「甲状腺が弱くなる」ことが原因で睡眠時間が長すぎてしまうことがあります。異変に気づいたらすぐに病院へ連れて行ってあげることをオススメします。
3.ある特定の病気
「ナルコレプシー」という「眠り病」が原因ということもあります。眠りすぎも危険なので、寝ている間も様子を見てあげてください。
犬の理想的な1日の生活リズムのポイント
1.お散歩
1日1回は「お散歩」をさせましょう。起きている昼間の時間は、沢山遊んであげると夜もぐっすり眠れて、健康につながります。これは人間と同じで、体を動かすと、深い眠りにつながるのです。
2.人間と同じ生活リズム
犬は元々夜行性ですが、ペットとして飼われるようになってから、人間と同じ生活リズムを送るようになりました。「夜には寝る」「朝には起きる」という、飼い主さんと同じ生活リズムを送るのが一番よいのかもしれません。
理解してあげよう!犬の熟睡の為の3つの方法
1.食事の時間
1日の食事は決まった時間にあげ、「規則正しい食生活」にしてあげることが大切です。
2.静かな環境を作ってあげる
犬の睡眠時間のほとんどは、「体は寝て、頭は起きている」状態なので、物音などに敏感な動物です。ぐっすり眠れるように、静かな環境を作ってあげましょう。
3.寝るスペースを作ってあげる
犬が眠る専用のスペースを作ってあげましょう。そのためには、スペースの場所も大切です。まずは、「直射日光が当たらない場所」「適度な温度」「清潔な場所」「エアコンなどの風が当たらない場所」にしてあげましょう。外で飼育している場合は、「屋根がある場所」や「小屋」などを用意してあげましょう。
試してみたい!犬の熟睡の為のアイディアとは?
1.犬用のベッド
寒い冬は、市販のあったかマットなどがあります。また、暑い夏なんかは、よく床で寝ている所をよく見かけませんか。本当は、床で寝ると体が冷えてしまう事がありますので、犬用のベッドがあると犬も喜びますよ。
2.アロマオイル
犬の気持ちをリラックスしてくれる「アロマオイル」があります。アロマオイルは消臭効果もあり、飼い主さんもリラックスできます。
リラックスすると、犬もぐっすり眠れるのではないでしょうか。
3.顎のせ枕
犬はいつでも飼い主さんの事を見ていますから、首が疲れている事もあります。よく、寝ている間顎をどこかに乗せて寝ているのを見かけますよね。そんな犬の為の、「顎のせ枕」が販売されていますので、オススメです。
4.電気
これは、人間と同じで犬も暗い方がぐっすり眠れるようです。また、室内で飼育されている犬は夜になると電気をつけるため、朝と夜を認識できません。なので、「夜になったら寝る時間」を教えてあげるために、寝る時間は暗くしてあげましょう。
5.温度
犬は寒さに強い動物だと言われています。しかし、犬が快適に過ごせる温度は「18℃~22℃」だそうです。夏はエアコン、冬は暖房をつけるなど、温度を調節してあげると、良い睡眠につなげることができます。
今回のまとめ
良い睡眠の3つの効果は、ストレス軽減、しつけをしやすい、健康な体を作る事です。
子犬・大人の理想的な睡眠時間とその理由とは
よく寝る犬ランキングは、飼い主さんへの信頼、大型犬です。
睡眠時間が長すぎる犬の2つの原因とは、環境、場所です。
犬の理想的な1日の生活リズムの2つのポイント
犬の熟睡の為の4つの方法とは、食事の時間、静かな環境、寝るスペースです。
犬の熟睡の為の5つの環境設備