犬のトイレトレーニングはなかなか難しいしつけの1つでもあります。どうしたらトイレでしっかりしてくれるのか、どうほめたらいいのか、飼い主さんが迷ってしまうことが多いと思います。
今回は犬のトイレのしつけ方、トイレトレーニングの方法、失敗の時の対処法、注意点などをお伝えします。
犬がトイレの場所を失敗してしまう2つの理由
1.安心して排泄できない
犬は本来野生で生活してた動物です。つまり、排泄している間に何かに襲われてしまう可能性があるのです。
家族に迎えてからトイレを教えようとしても、新しい環境が安心して排泄できるのかを確認する必要が本能で備わっているのです。
どこでも構わず排泄しているのは、「新しい環境でも自分の場所を確保する」ためのマーキング行為でもあるのです。
2.飼い主さんの関心を得るため
普段お留守番が多かったり、構ってもらえない犬に多い傾向です。
トイレを失敗すると、飼い主さんは何をしますか?まずは片づけをしますよね?
そうすると自分のした行為に注目してもらえるので、わざとトイレを失敗している可能性があります。
トイレの失敗をしてしまう犬の2つの気持ち
1.構ってもらえる
犬は人間に構ってほしい気持ちを持っていて、構ってもらうために排泄の失敗をします。
こうした時の飼い主さんの反応がよかった場合、犬はそれを学習してしまいます。
例えば、トイレを失敗して高い声で騒いだりするケースです。そういった行動は犬にとっては楽しい行動なので、また構ってもらおうと排泄をわざと失敗するようになります。
2. トイレでしたくないと思っている
犬にとってトイレというのはマーキングの手段で、「どこでするか?」が飼い主さんが考える以上に大切な問題なのです。
「トイレシートではしたくない」「部屋の中のお気に入りの場所でしたい」という気持ちがあります。
犬にとってお気に入りの場所でできれば、それはしっかりトイレが成功していると思っているので、飼い主さんとの考えに誤差が生じているのです。
トイレのしつけをしやすい犬・覚えにくい犬 5選
1.覚えやすい犬
トイレトレーニングを覚えやすい犬は、トイプードル、チワワ、ミニチュアダックスフンド、シーズー、ヨークシャテリアといった、室内で過ごすことの多い犬種がトイレトレーニングを成功しやすい犬として知られています。
2.覚えにくい犬
反対に覚えにくい犬とはどの犬種というわけではなく、「縄張り意識の高い犬」はマーキングの癖がなかなか直らないので、トイレトレーニングに苦戦する傾向にあります。
犬のトイレの失敗で飼い主がしてはいけない2つのこと
1.騒いでしまう
トイレトレーニングを覚えさせるためには、対策として、トイレの失敗を無視するとのが最も効果があります。無視するといっても、もちろん排泄物をそのまま放置するというわけではなく、排泄物はもちろんしっかり片付けます。
片づけるときに注意をしなければならず、片づける時に犬の方を見たり、声をかけたり、騒いだり一切しないことが非常に重要です。
何事もなかったかのように静かに片付けをするということが、犬を無視することということです。
2.トイレの位置を頻繁に変えない
飼い主さんが一生懸命トイレの位置を考えて頑張ってしつけをしてきたけど、なんだか失敗してしまう、それがトイレトレーニングです。
ですが、飼い主さんが真剣に考えすぎて「場所が悪いのかも」と思ってしまうことがあります。
失敗が続くと場所を変えて、また失敗すると場所を変えてと繰り返していると、安心して排泄できないばかりか、どこで排泄していいのか犬自身が混乱してしまいます。
ですから、どんなに失敗が続いても場所を変えるのは安易にせず、この後お話するトイレトレーニングのポイントをしっかり押さえてから場所を変えるようにしてください。
トイレのしつけで準備するもの
1.おやつ
ここで飼い主さんの味方になるのは「おやつ」です。トイレで完全にできていなくても、できたことにします。
つまり、トイレに関してハードルを下げるのです。
例えば前足は入っているけど後ろ足は入っていないといった場合も成功したことにして、おやつをあげるとことでしつけがスムーズに進みやすくなります。
2.愛犬のおしっこをしみ込ませたシーツ
これは、失敗したおしっこをトイレシーツにしみ込ませて、それをトイレにセットしておきます。
そうすると、「ここが自分の場所」と思って、その場所でトイレをしやすくなります。
このグッズはもちろん売っていないので自分で作る必要があります。
簡単に出来るグッズですが、愛犬の粗相を見逃さずに利用しなければならないので、注意しましょう。
犬のおしっこのサイン・タイミング
1.トイレに行きやすい時間帯
トイレに行きやすい時間は、起きてすぐが最もしやすい時間です。
人間と同じで、寝ている最中はトイレに行くことがないので、起きてすぐにすることがトイレという犬も多いです。
2.トイレをする時の仕草
トイレをするときの仕草ですが、くるくるその場で回りだします。
そわそわしてくるのでこれがトイレのタイミングです。
くるくる回りだすのがトイレシーツから離れている場合、そわそわしたり、くるくる回っている場所にシーツを移動します。
そうするとシーツですることに成功するので、先ほどのおかし作戦です。
シーツを移動したのは飼い主さんですが、シーツの上で出来たという部分をしっかり褒めてあげることが大切です。
子犬の正しいトイレのしつけの方法
1.トイレを喜びに
この対策としては「トイレで排泄するといいことがある」というのを教えるのが1番有効です。
具体的にはおやつをあげるというのが1番効果が期待できる作戦です。
犬がわざと失敗するということは、室内でトイレをすることを覚えているので、もうトイレトレーニングは半分は済んでいるということです。
これをしっかりシーツでできるようにすることが次の目標になるわけです。
なので、シーツやトイレでおしっこなどをした時にすぐに褒めて、おやつをあげるようにします。
2.たくさん褒めましょう
褒め方も、オーバーに高い声で褒めることがポイントです。
そうすることで、「トイレでおしっこをすると褒めてもらえる」ということを覚えます。
逆に言ってはいけない言葉は「なんで出来ないの!」です。
犬は不思議ですが人間の「なんで」という言葉に敏感に反応します。
マイナスな言葉は犬の気持ちを不安定にさせますので、プラスの言葉を使うように心懸けましょう。
大人の犬の正しいトイレのしつけの方法
成犬のポイントは、子犬のトイレトレーニングを長い期間かけてやっていくことです。
方法は変わりませんので、飼い主さんの根気が必要になります。
どうしても長い期間になるのでマイナスの言葉が出やすくなりますので、言葉には気をつけるようにしましょう。
トイレのしつけ中にトイレに失敗した時の良い対処法
失敗してしまった時は、「あ~あ」などは絶対に言ってはいけません。むしろ「次は出来るから頑張ろうね」といったように励ます言葉を意識してみましょう。
犬は飼い主さんの言葉を理解します。
励ましてもらっていると段々とできていくので、実践してみましょう。
トイレトレーニング成功のための2つのポイント
1.褒める
何回もお話しているのでもうお分かりかと思いますが、とにかく褒めましょう。
褒めて伸ばす作戦です。
2.プラスの言葉を使う
これも何回も出てきていますね。
マイナスの言葉は植物も枯れてしまうほど怖い力を持っています。
反対にプラスの言葉は、植物を長持ちさせる効果も報告されているくらいいい効果があるんです。
この効果を犬にも反映させていきましょう。
犬のトイレのしつけの飼い主の心構え
失敗して当たり前、長い目で見守ってあげるくらいの心の余裕をもちましょう。
焦りは犬に伝わって、プレッシャーからトイレを失敗してしまうことも多いです。
飼い主さんがプレッシャーをかけないように注意することが大切な心構えです。
今回のまとめ
犬がトイレの場所を失敗してしまう2つの理由
トイレの失敗をしてしまう犬の2つの気持ちとは
トイレのしつけをしやすい犬・覚えにくい犬 5選
犬のトイレの失敗で飼い主がしてはいけない2つのこと
トイレのしつけで準備するもの
犬のおしっこのサイン・タイミング
子犬の正しいトイレのしつけの方法
大人の犬の正しいトイレのしつけの◯大方法
トイレのしつけ中にトイレに失敗した時の良い対処法
トイレトレーニング成功のための2つのポイント
1犬のトイレのしつけの飼い主の心構え