フェレットの飼い方解説!飼育の10つのコツとは

フェレット

とても可愛くて人懐っこいフェレットはとても人気があり、多くの人にペットとして飼育されています。そして、フェレットの飼い方には色々とコツがあるのです。

そこで今回は、フェレットの飼い方や必要グッズ、初期費用や飼育のコツなどをご紹介します。






フェレットの飼い方解説!飼育の10つのコツとは

フェレットの紹介

1.原産地

フェレットの原産地は「ヨーロッパ」で、イタチ科の哺乳類の小動物です。

2.平均体長・平均体重

フェレットの平均体長は、オスの場合は「40cm~50cm」になり、メスの場合は「35cm~45cm」になります。

平均体重は、オスの場合は「1.5kg~2.5kg」になり、メスに場合は「0.75kg~1.5kg」になり、メスの方がやや小さめです。

3.日本で飼育されている数

昔はヨーロッパで飼育されていて、狩りや実験に用いられていました。現在は世界中で多くの人にペットとして飼育されています。

4.名前の由来

学術名の「Mustela putorius furo」の「Mus」はラテン語で「ねずみ」という意味で、「putor」は「悪臭」と言う意味になり、「furo」は「泥棒」と言う意味になります。

「ferret」という英語はラテン語の「furo」またはイタリア語の「furone」からきていると考えられます。

5.歴史

フェレットは元々、野生の「ヨーロッパケナガイタチ」を家畜化されたものであって、詳細は不明ですが、3000年前くらいから飼育されていたと言われています。

「イタチ」と「野生イタチ」は別々で、「イタチ」はフェレット、「野生イタチ」はケナガイタチを指していると言われています。昔は狩りに珍重されていましたが、出身ファームごとに体格や性格、毛色など、種類の名前もそれぞれのフェレットに付けられ、人気が上昇し、ペットとして飼う人が増えてきました。

6.平均寿命

フェレットの平均寿命は、一般的には7年~10年ですが、15年程生きるフェレットもいるようです。

フェレットの5つの種類と特徴

フェレットには、数大久の種類がおります。種類によって、特徴や性格が違います。その中でも人気の高いフェレットをご紹介します。

1.マーシャルフェレット

フェレットの中でも一番人気が高いのが、「マーシャルフェレット」です。細めの体と、耳に入れ墨が入ってるのが特徴です。

性格はおっとりしていて、初めてフェレットを飼育する方にオススメの種類です。

2.パスバレーフェレット

出身ファームはアメリカで、マーシャルフェレットの次に人気が高いフェレットで、がっちりとした体格が特徴で、病気にも強いフェレットです。

噛み癖も少ないので、しつけもしやすく、とても飼いやすい種類になります。

3.ルビーフェレット

ルビーフェレットは「しっかりとした体」と「丸い顔」が特徴の種類です。日本には入手困難と言われています。

4.アンゴラフェレット

アンゴラフェレットは、「長い毛」が特徴の種類です。毛色の種類も豊富で、しつけは少々難しく、上級者向けのフェレットになります。

5.マウンテンビューフェレット

マーシャルフェレットに似ていて、性格も大人しく、噛み癖も少ないので、しつけがしやすいフェレットです。

フェレットの性格の2大特徴

1.オス 

それぞれの出身ファームごとに性格も変わってきますが、一般的には、オスは「おっとり」していて「甘えん坊」です。

2.メス

メスのフェレットは、一般的には「きつい性格」で「やんちゃ」な子が多いです。しかし、はやり個性もありますので絶対とは言えませんね。

Cute brown and white ferrets.

フェレットの飼育に適している人の3つの特徴

1.時間にゆとりがある人

フェレットを飼う上では、フェレットのお世話や、「フェレットと遊ぶ時間」が必要になります。1日1時間は遊んであげる時間が必要だと考えられる為、時間にゆとりがある方が適していると思います。

2.預ける人がいる

旅行などで1日以上家を空ける場合、「フェレットを預かってくれる人」が必要です。フェレットは1日中ゲージの中にいると、ストレスが溜ってしまい、ゲージの中で暴れてしまう可能性があります。

かと言って、ずっとゲージから出しておくと、いたずらをしてしまう場合もあります。なので、フェレットを預かってくれる人が居るという点も、大切な点と言えるでしょう。

3.病院に連れて行く事ができる人

フェレットは「病気になりやすい動物」なので、半年に1回の健康診断や、病気になった時にすぐに病院に連れて行ってあげる必要があります。

その為、結構な「病院代がかかってしまう」のです。

フェレットの慣らし方の3つのポイント

1.環境に慣れさせる

フェレットが初めてお家に来たら、まずは触らずに「そっとしてあげる」事がポイントです。家の中を探検したり、色々な物のニオイを嗅いだりし、だんだんと環境に慣れていくでしょう。

2.名前を決める

次に、フェレットの名前を決めてあげましょう。名前が決まったら、「ご飯をあげる時」や「遊ぶ時」などに名前を呼んであげてください。

フェレットは賢い動物なので、名前を覚える事ができます。

3.遊んであげる

お家に来て、少し慣れたようでしたら、おもちゃで遊んであげましょう。この時、決して「飼い主さんの手」で遊んではいけません。

手をおもちゃと勘違いしてしまい、飼い主さんの手が傷だらけになってしまう場合があります。

フェレットを飼う場合の初期費用と方法

1.初期費用

ペットショップで買う場合は、フェレット自体の価格は「2万円~13万円」です。オスとメスの違いはありませんが、出身ファームと

毛色で価格が変わってきます。フェレットの中でも、価格が高いのは、「マーシャルフェレットのホワイト」などですと「10万円」

を超える子もいます。

2.値段が低い子がほしい場合

ペットショップで価格が低い子フェレットを求める場合は、「パスバレーのセーブル」あたりが一般的な価格で「2万円」ほどで販売しています。

または、インターネットなどで「フェレットの里親募集」を探す方法もあります。その場合はほとんどが「無料」で譲ってくれますよ。

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フェレットの飼育に必要な7つのグッズ

1.ゲージ

ゲージは、「広くて網の間隔が狭いもの」がオススメです。今は、ペットショップなどで「フェレット用のゲージ」も販売されていますので、そちらが良いと思います。

2.ハンモック

フェレットはハンモックで寝るのを好みます。清潔を保つために、洗い替えがあると便利です。

3.トイレ・トイレの砂

トイレは、ゲージに入るくらいの大きさ(大きめ)のものがよいです。また、三角形のトイレと四角形のトイレがありますが、四角形も方がトイレを覚えやすいようです。

4.敷き布

敷き布なしだと、足元が滑りやすく危険なので布を敷いてあげましょう。敷き布は、「爪が引っかからないもの」にしてあげてください。

また、敷き布も洗い替えを用意しておくのがオススメです。

5.水飲み・ご飯皿

水飲みは、お皿をゲージに入れておくとこぼしてしまう場合がありますので、こぼれないように「給水ボトル」がオススメです。

また、水は「いつでも飲めるようにする」事が大切です。ご飯皿は、「重たくてひっくり返らないも」のが適してます。

6.おもちゃ

フェレット遊ぶのがが大好きなので、おもちゃが必要です。「噛んでも安全」なおもちゃを選びましょう。

7.キャリーバッグ

健康診断や、病気などで病院に連れて行く為に必要なバッグです。脱走しないものを選ぶとよいでしょう。

フェレットの飼育で特に大変な4つのこと

1.いたずらをする

フェレットはとてもいたずらが大好きなので、ゲージから出している間は目が離せません。また、隙間があれば

どこへでも入ってしまうので、掃除も欠かせないのです。

2.トイレを覚えてくれない子がいる

フェレットは、基本的にはトイレで用を足しますが、中にはなかなか覚えてくれない子もいます。

3.お金がかかる

フェレットは病気にかかりやすく、飼育法にもよりますが5歳頃になると病院代がかなりかかってしまうと考えられます。

4.噛み癖

ほとんどのフェレットは、噛み癖があり、人間の指や物などをよく噛んでしまいます。特に、「配線」を噛んでしまうのはとても危険なので、目が離せないですね。

フェレットの主な2種類の餌とその方法

1.ドライフード

フェレットは、完全な肉食動物ですので「たんぱく質」と「脂質」が一番必要と言われています。なので、この2つが多く含まれている

ものが良いでしょう。また、ドッグフードやキャットフードは絶対に与えてはいけません。人間の食べ物も与えない方が良いです。

食べ物は、必ず「フェレット用」をあげましょう。

2.新鮮な餌をあげる

フェレットは1回のご飯を数回に分けて食べるので、常に新鮮な餌を入れるようにしましょう。例えば、「朝入れた餌が夜のご飯の時間

まで余っていたら取り替える」、「寝る前にも取り替える」事を心がけておくと良いです。

3.おやつ

基本的にはおやつを与える必要はありませんが、あげる場合は1日にあげる量をきちんと決めて、肥満防止をしたほうが良いですね。

また、おやつも必ず「フェレット用」をあげましょう。

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フェレットに多い3種類の病気

1.癌(腫瘍)

腫瘍は、フェレットで一番かかりやすい病気の1つです。腫瘍の特徴的な症状は、「尻尾から中心に脱毛がはじまる」、「体重の

減少(または急激に増える)」、「貧血を起こす」などです。

2.インスリノーマ

インスリノーマとは、血糖値が標準よりも低下し、低血糖症になる病気です。重症化すると「よだれを垂らす」「グッタリする」「立てなくなる」こともあるます。

3.リンパ腫

リンパ腫とは、血液の癌で「白血球の一部が癌になり、腫れてしまう病気」です。主な症状は「元気がなくなる」「食欲がなくなる」「体重の減少」「微熱」「脾腫」などです。

フェレットの飼育で注意する4つのこと

1.臭い

フェレットには「臭腺」があり、とっても臭い「分泌物」をあちこちに付着します。

しかし、現在は日本のペットショップで買う場合は「臭腺除去手術」を行っており、ほとんど臭いがしません。小まめに掃除をし、清潔にしていれば気にならない程度です。

2.健康チェック

フェレットをお迎えしたら、「フェレットを見てくれる病院を探しておく」事が大切です。できれば、「フェレット専門の病院」があるととても安心ですね。

また、フェレットはとても病気にかかりやすく、いたずらが大好きなので怪我にも注意しなければなりませんので、「健康診断」が欠かせません。

「半年に1回を目安に健康診断に行く」事を心がけるど良いと思います。

3.繁殖

現在日本のペットショップで販売されているフェレットは、すべて「避妊手術、去勢手術」済みです。また、里親募集で譲り受けた場合も手術が行われていますので、個人的にフェレットを繁殖することは難しいです。

4.温度

フェレットはとても暑さに弱い動物で、「15℃~23℃」が適温な為、室内の温度の調整が必要です。なので夏はエアコンが欠かせません。






今回のまとめ

フェレットの紹介

フェレットの5つの種類と特徴

フェレットの性格の2大特徴

フェレットの飼育に適している人の3つの特徴

フェレットの慣らし方の3つのポイント

フェレットを飼う場合の初期費用と方法とは

フェレットの飼育に必要な7つのグッズ

フェレットの飼育で特に大変な4つのこと

フェレットの主な2種類の餌とその方法

フェレットに多い3種類の病気

1フェレットの飼育で注意する4つのこと