犬がご飯食べない5大原因!3つの対処方法とは

ご飯を食べない犬

もともと食いだめする習慣がある犬は、目の前にご飯があると、ぺろりと食べてしまいますよね。だからこそ、突然ご飯を食べなくなるととても不安。

犬がどういった理由からご飯を食べなくなるのか、原因や対処法をまとめてみました。



犬がご飯食べない5大原因!3つの対処方法とは

犬がご飯を食べない5大原因

1. 体調不良や病気

元気がなくじっとしていたりする時には、体調不良や病気が考えられます。2~3日ご飯を食べない場合は病院へ連れていきましょう。

2. 運動不足

人間と同じように犬も運動をしなければおなかがすきません。

3. 発情期

オスの場合、発情期は体調を悪くすることがあります。また、散歩などでメスに出会うと、そのことが忘れられずに食事がのどを通らなくなることもあるようです。

メスも発情期は落ち着かなくなり、食欲が落ちるようです。ホルモンバランスが変わることでストレスを感じやすく、神経質になっている可能性があります。

4. 老化

年齢を重ねてくると、新陳代謝が低下し、消化機能全般の働きも弱くなります。内臓機能が落ちるので食欲そのものが減る傾向にあるんですね。また、足腰が弱くなることで運動不足ぎみになることもあります。

5. ストレス

一人っきりで過ごすことが多くなったり、家族が増えたり、引っ越しをしたりなどの環境の変化でストレスを感じてしまい、ご飯を食べなくなることがあります。

ご飯を食べない状況とセットで現れる病気のサインとは

1. 発熱

抱き上げたとき、体温が高く感じるときには、ウイルスや細菌の感染かもしれません。食べ物は無理に食べさせないほうがいいですね。

2. 嘔吐・下痢

消化器系の病気の可能性があります。脱水症状予防に水だけは飲ませるようにしましょう。

3. 呼吸が苦しそう

喘息やケンネルコフといった呼吸器系の病気の可能性があります。ご飯の臭いを感じることができないので、食欲がなくなってしまっている状態です。

Vtrinaire et chien

ご飯を食べないことが続く場合に考えられる4つの病気

1. 歯周病

犬の80%がなっている病気で、食べなくなる原因の代表格です。歯周病が悪化した犬は、口の中に炎症で違和感を感じたり、痛みがあるので食べたがらないのです。

口の臭いが酷かったり、よだれの量が多い時には歯周病の可能性があります。

2. 感染症

ウイルスに感染すると、気管支炎や肺炎になる事があります。また胃炎、腸炎など消化器系に異常が出る場合もあります。

3. フィラリア症

フィラリアという寄生虫が犬の心臓に寄生する病気で、死に至ることもある怖い病気です。ご飯を食べなくなるだけでなく、呼吸が荒くなったり、お腹に水が溜まったりと他の特徴もあります。

4. 腎不全

腎臓に異常がでて、有害物質を体の外に出せなくなる病気です。

犬がご飯を食べない状況へ!病気以外の4つの対処法

1. いつでもご飯を置いておかない

「置き餌」といわれていますが、この状態だといつでも食べられると思ってしまい、ご飯をあげても食べないことがあります。

ご飯を上げるのは1日に1回~2回、ご飯を置いてから10分間興味を示さないときには、お皿を下げてしまいましょう。

2.おいしいものを簡単に与えない

犬は頭のいい動物です。「ドックフードを食べなければ、飼い主が心配しておいしいおやつをくれる」とわかってしまえば、ドックフードを食べずにおやつをくれるまで待つ犬もいます。

犬は1日くらいであればご飯を食べなくても大丈夫です。ドックフードを食べないからと言ってすぐにおいしいものを与えないようにしましょう。

3.ドックフードを温める

犬がご飯に興味を示すのは、匂い→食感→味→見た目の順番です。つまり、匂いが一番重要ということです。ドライのドックフードでも温めることでにおいが増すので食いつきがよくなることがあります。

4. トッピングを入れる

トッピングを使うことで匂いに変化をつけるのも一つの手です。ですが、あまり繰り返すとトッピングがないと食べなくなるというわがままが出てくる可能性があるので、ほどほどにしましょう。

気になる場合にすべき4つの検査方法

1. 身体検査

体重測定、体温測定、心音や肺音の聴診、骨格、皮膚の状態、耳、目、口腔内、体表リンパ節など外から異常がないか検査します。

2. 尿検査

顕微鏡検査と、尿試験紙検査の2種類あって、顕微鏡検査は、膀胱炎の原因となる結晶や細胞の検査を調べます。

尿試験紙検査の場合には、尿糖、尿蛋白、PHなどを調べて、糖尿病や尿結石ができやすいかどうか、膀胱炎があるかどうか、腎臓の機能を検査します。

費用は500円~1500円。

3. 便検査

寄生虫や原虫、腸内細菌に異常がないかを調べます。

費用は1000円~3000円。

4. 血液検査

外からわからない内臓の異常を検査します。

費用は、2100円~2300円。

Veterinarian checking teeth of Maltese dog

検査後の2つの治療法

1. 流動食

缶詰食やドライフードに水分を加えてミキサーにかけて作るペースト状の餌を、犬の口の中に流し込んで食べてもらう方法です。1日に5~6回行います。

2. 高栄養食

ユーカヌバの栄養アシスト缶や、ヒルズa/d缶など病院には好栄養の缶詰がありますので、そういったものを少量でもいいので与えます。

日常生活からできる犬の健康的な食生活への3つのポイント

1. 運動をさせる

健康な食生活をするためには、まず健康におなかをすかせることが大事です。小型犬なら1日30分、中型犬なら1時間程度の散歩を最低でもしてあげましょう。

2. おやつを与えすぎない

おやつは犬が食べたがるように作られています。普段からおやつをあげ過ぎると、栄養バランスのとれたドックフードを食べなくなるので、欲しがっても上げないようにしましょう。

3. 人間の食べるものも与えない

犬は人間よりも塩分を必要としません。人間の食べ物は犬にとって味付けが濃く、塩分が多く含まれているので、犬の体に良くないものと覚えておきましょう。



今回のまとめ

犬は体調不良や、運動不足、老化、ストレスが原因でご飯を食べなくなります。

食欲不振と一緒に発熱や嘔吐、下痢などがあれば病気のサインです。

犬がご飯を食べない場合には、歯周病、感染症、フィラリア症など様々な病気が考えられます。

いつでもご飯を置いておかずに時間を決めて回収するようにしましょう。他にもドッグフードをあたためたり、トッピングを入れるのも有効です。

犬がご飯を食べなくて気になるときは、病院で、血液検査や尿検査、便検査などを行ってもらいましょう。

犬がご飯を食べないときには、流動食や高栄養食をつかって犬に少しでも食べさせるよう治療しましょう。

人間の食べ物やおやつは与えすぎずに、適度な運動をさせておなかをすかせるようにしましょう。

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