大きな耳と大きな瞳をもつチワワは小型犬の中でも特に人気の犬種です。その大きな瞳で見つめられると思わず抱っこしてあげたくなりますよね。そんなチワワの平均寿命は約14歳といわれています。
今回はチワワの寿命・健康のポイントをお伝えします。
チワワの紹介
1.チワワの原産地
チワワはメキシコのチワワ地域が原産地となっており、犬の中で最も小さな犬種として認められています。
2. チワワの平均体高と平均体重
雄も雌も平均体高は15~23cm、平均体重は1.5~3kgくらいです。身体は小柄ですが割合がっしりとした体型です。歩幅は大きくはないですが軽快に素早い動きができます。
3.日本で飼育されている数
日本で飼育されているチワワの数ですが、血統書を発行しているジャパンケネルクラブの2017年の犬種別犬籍登録頭数を調べてみると49,954頭です。
犬全体の登録数が292,906頭なので、チワワはの飼育数は約16%にあたります。チワワは小型犬で日本の住宅事情にも合っている為、プードルに次ぐ2位という人気の高さを誇ります。
4.チワワの歴史・名前のルーツ
チワワの起源は諸説ありますが、その一つとして中国にいた犬がスペイン人の貿易商によって持ち出され、新大陸にいた小型犬と交配して現在のチワワに至るという説と、中南米にいたテチチというという犬が祖先犬という説があります。
チワワという名前の由来は前述でもあるようにメキシコのチワワ市が語源となっています。1850年にアメリカ人がチワワの基礎犬をもち帰り「ペロ・チワワーノ」と呼ばれていましたが、やがてそれが犬名になりました。
チワワの毛色の3つのタイプと性格
昔ながらの手足が短い体型の「ドアーフタイプ」は筋肉質でたくましい身体が特徴です。華奢な体型で手足が長い「ハイオンタイプ」は「バンビタイプ」とも呼ばれスリムな身体が特徴です。
なお、被毛についても短い「スムース」とふんわりと長い「ロング」があります。毛色は大きく分けて3種類あります。
1.単色
メインの単色のみで構成されていますが多数のカラーがあります。
2.パーティーカラー
身体を占めるメインカラーにもう1色組み合わされた、2色のカラーです。
3. トライカラー
3色以上の珍しいカラーを構成しています。
しかし、色のバリエーションが豊富でブラック、ホワイト、クリーム、チョコ、レッドなど多様な組み合わせが存在するので一概にこれ、と断定できません。
チワワの性格は、好奇心旺盛で明るく、かなり活発なので運動を好みます。非常に頭が良いので飼い主さんには忠実、躾をしっかりすればきちんと理解します。ただ、自意識が高い面があるので甘やかすと吠え癖や噛み癖がついてしまうのでよく躾をしてあげましょう。
チワワの平均寿命
大型犬より小型犬の方が寿命が長いと言われていますが、その中でもチワワは特に他の犬種よりも寿命が長いようです。
日本だけで言うと大体14歳くらい、一般的には
10歳~18歳程度と言われています。また雄と雌では人気は雌の方があるようですが、寿命に関してはあまり関係がないようです。
チワワの寿命が短い場合の3つの原因
1.肥満
食事やおやつの与えすぎは肥満に繋がります。元々チワワは心臓病を患いやすい犬種なので肥満が原因で心臓発作を誘発しやすくなります。
また6歳を過ぎた辺りから低カロリーのシニア用に切り替えることをお勧めします。
2.環境
メキシコが原産の犬種なので寒さに弱いタイプです。冬は服を着せてあげましょう。
またお散歩時は首輪よりもハーネスをおすすめします。チワワは気管が潰れてしまう「気管虚脱」になりやすい犬種なので気管支に負担がかかってしまいます。
チワワは手脚が細く華奢なため脱臼にも気をつけましょう。活発な性格なので高い所から飛び降りたり、フローリングで脚を滑らせると簡単に怪我に繋がります。滑り止めのマットを敷いたりして身体に負担をかけないようにしましょう。
3.運動
チワワは小型犬なので室内で遊ばせていても運動にはなりますが、元来好奇心が旺盛で運動が好きなのでなるべく外へお散歩に連れていってあげましょう。ストレスの発散にもなります。
チワワの選び方5つのポイント
1.瞳がキラキラと涼やか
活気があるのは良いのですが、落着きがなく攻撃性が強い子犬は噛み癖があったり躾に苦労する可能性が高いです。好みによりますが、瞳に輝きがあって穏やかな子犬を見極めましょう。
2.毛艶(けづや)
毛艶の良い子犬は健康な証拠です。また目やには出ていないか、お尻は汚れていないかなどもチェックしましょう。
3.耳
チワワの耳はピンと立っているのがスタンダードです。垂れた耳は後々病気になる可能性があるので選ぶ時はよく考えましょう。また耳の中も覗いてみて、変な臭いがしないかなども確認してください。
4.身体
チワワは先天的に脚が曲がっていたりする事があります。前から後ろから、四肢の様子をチェックしましょう。
5.肉球
見落としがちですが肉球も観察してみてください。ぷっくりと丸くピンク色に艶がある子犬は健康な証拠です。また脚が太い子犬は成長すると大きくなる可能性があるので小さい子犬が希望の場合は脚の太さも見ておきましょう。
もし、可能であれば親犬の様子も知っておくと良いでしょう。体質や体格などある程度予測できるようになります。
健康的に寿命を延ばす食事の5つのコツ
栄養バランスを考えた食事はもちろんですが、成長に合わせてフードも変えてあげるようにしましょう。
1.飼い始め
飼い始めてすぐは、もともと与えられていたフードを与えてみましょう。急に変えてお腹のバランスを崩し体調が悪くなってしまう事があります。
2.生後2~3ヶ月
まだ歯が生え揃っていないためドライフードをぬるま湯やミルクでふやかして様子をみましょう。
3.生後5~6ヶ月
乳歯から永久歯に生え変わる時期です。食事は基本的に一日三回。その他おやつを併用しながら徐々に2回に変えていきます。顎を鍛えるためにドライフードが好ましいでしょう。
この時期子犬で気を付けなければいけないのが低血糖症です。小柄なチワワは血糖値が下がりやすいので空腹時間を長引かせないようにしましょう。
4.成犬
10ヶ月頃になったらそろそろ成犬用のフードに切り替える時期です。成犬用フードは子犬用に比べてカロリーが低くなっています。食事で気を付けたいのが好き嫌いと肥満です。
食事のかかる時間を例えば30分と決めて残しても追加しないようにしましょう。好き嫌いをしないようにするためです。また肥満は足腰に負担をかけるだけでなく、健康にも悪いので食べすぎには気をつけましょう。
5.シニア犬
チワワも6歳頃を境に徐々に運動量が減ってきます。筋肉量も減ってくるので食事もカロリーを抑えたシニア用に変えていきましょう。
また硬いドライフードも食べられなくなってくるのでお湯でふやかしたりして工夫しましょう。やがて10歳を過ぎる頃には食べても痩せてくる事があるのでカロリーの高いハイシニア用フードに切り替えて体力維持に努めましょう。
チワワの健康の為にできる3つのポイント
1.食事
前述でもありましたがカロリーの過剰摂取は身体に負担をかけます。チワワの場合1日の必要カロリーは体重1kgあたり50~110kcalくらいです。ただ必要な栄養素はヒトの数倍と言われているのでしっかりと栄養を摂取させてあげましょう。
犬に食べさせてはいけないものは下記です。
玉ねぎ:犬の赤血球を破壊します。
チョコレート:犬の中枢神経を刺激させます。
他にもヒトの食べる食品は塩分が多く腎疾患をおこしやすくします。なるべく与えないようにしましょう。
2.運動
チワワは室内で飼う事が多い為運動不足に陥りがちです。なるべく外に出てお散歩しましょう。
3.ストレス
ヒトも犬もストレスをためると健康を害してしまいます。ストレスをためこまないよう飼い主さんは一緒に遊んであげたりコミュニケーションをとったりしてストレスの少ない環境を作ってあげましょう。
またチワワは寒さに弱いので冬場は服を着せる、寝る場所をヒーター等で温めるなど配慮してあげましょう。
今回のまとめ
チワワの紹介
チワワには2つのタイプがあります
チワワの平均寿命
チワワの寿命が短い場合の3つの原因
チワワの選び方の5つのポイント
健康的に寿命を延ばす食事の5つのコツ
チワワの健康の為にできる3つのポイント