【犬種】チャウチャウとは?性格の特徴と飼い方やしつけのコツ


困ったような顔に、ライオンや熊のぬいぐるみのようなフワフワした毛が、とっても可愛らしいチャウチャウ。
中国の代表的な犬種で、日本でも1970年代にテレビCMの影響でブームになりました。
今回はそんなチャウチャウの性格としつけのコツについて紹介します。



チャウチャウとは?性格の特徴と飼い方やしつけのコツ

チャウチャウとは

1. チャウチャウの紹介

原産地は中国です。
古くから番犬や猟犬、さらに中国では、食用や毛皮は衣類とするために飼われていました。
青みがかった黒い舌が特徴的です。
食料とするため品種改良されたことから、他の犬よりも太りやすいという特徴があります。

2. 平均体高・平均体重

チャウチャウの平均体高はオス48~56cm、メス46~51cmです。
平均体重は18~32kgの中型犬です。

3. 名前のルーツ・簡潔な歴史

中国では2000年以上前から知られており、漢王朝時代の陶器には、すでにチャウチャウと思われる犬がデザインされています。
ルーツとしては、シベリアやモンゴルなどの中国北部に起源をもつといわれています。
名前のルーツは諸説ありますが、チャウチャウがヨーロッパに渡った際に、明細に「雑多なもの」の意味を持つ「チャウチャウ」と書かれたことに由来したという説、中国でソリを引いていた犬だったことから、中国語の「ソリ」の意味する「チャウ」からきた説などがあります。

4. 日本で飼育されている数

日本で飼育されているチャウチャウの数ですが、一般社団法人ジャパンケネルクラブの2017年の犬種別犬籍登録頭数によると157頭です。

犬全体の登録数が292,906頭ですから、全ての犬種に占めるチャウチャウの割合は約0.05%と極めてマイナーな犬種です。一時期ブームとなりましたが、現在は飼育数がかなり少なくなったようです。

5.飼いやすさの目安

チャウチャウの飼いやすさの目安を紹介します。

社会性・協調性がある ★★★☆☆3
健康管理がしやすい ★★☆☆☆2
初心者向き ★★☆☆☆2
噛み癖がつきにくい ★★★☆☆3
訓練されるのが好き ★★☆☆☆2
物覚えがいい ★★☆☆☆2
飼いやすさの目安:14/30

 

チャウチャウの2つのタイプの違いと6種類の色の違い

1. 色の種類

ジャパンケネルクラブでは、チャウチャウの毛色は全部で6種類が認められています。
全体の毛色がブラックレッドブルーフォーンクリームホワイトで、パッチ(斑)やパーティ・カラー(複合色)は許容されていません。

2. 毛の種類

チャウチャウは毛のタイプにより2つに分けられます。
(ラフコート
長く立ち上がった毛のタイプです。
一般的にはこちらのタイプが多いです。
(スムースコート
短く滑らかな毛のタイプで、ラフコートに比べると珍しく、数が少ないようです。

ペットショップでの購入価格

ペットショップでの購入価格の相場は、毛色などによって幅がありますが、12~20万円です。
ただし、チャウチャウを販売しているペットショップが少ないため、ブリーダーから直接購入するという選択もあります。
ブリーダーからの購入価格はペットショップに比べてやや割高で、相場は20~35万円ほどです。

  • 混合ワクチン……16,000円
  • 狂犬病予防接種… 3,500円
  • 健康診断………… 3,000円
  • 畜犬登録………… 3,000円
  • 飼育グッズ………30,000円
初期費用は175,000〜255,000円

チャウチャウの性格の3大特徴って?

1. 忠実

チャウチャウは飼い主に従順で忠実です。
他人には人見知りな一面があり、警戒心が強いので番犬に向いています。

2. 静か

チャウチャウはもの静かで独立心が強い傾向にあります。
あまり体をベタベタ触られることを好みません。

3. 頑固

チャウチャウは頑固な性格のため、無理やり気が向かないことを教わるのが好きではありません。

オスとメスでの性格の違い

1. オス

チャウチャウのオスは、メスに比べてより頑固で独立心が高く、あまり遊び好きではない傾向にあります。

2. メス

逆にチャウチャウのメスは、オスに比べて愛情深く、どちらかというと遊び好きな傾向にあるようです。
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チャウチャウを飼うのに向いている人

1. 涼しい地域に住んでいる人

チャウチャウは、寒い場所で生まれたため、暑さに弱く、あまり高温多湿の場所には向いていません。
夏は冷房のきいた室内での飼育がオススメです。
逆に寒さにはとても強い犬種です。

2. 落ち着いた犬が欲しい人

チャウチャウは、堂々としていて落ち着いています。
感情表現も控え目で、成犬になれば、あまりはしゃいで一緒に遊んだりするタイプではありません。

3. 頻繁にお手入れできる人

チャウチャウの毛は、とても長いため、ラフコートは、ほぼ毎日のブラッシングやコーミングが必要です。
短い毛のスムースコートは、ラフコートに比べると楽ですが、それでも毛が分厚く、週に2~3回程度のブラッシングが必要です。

チャウチャウのしつけの3つのコツとは?

1. 社会性

チャウチャウは人見知りな傾向があるので、幼いころから人に慣れさせて、社会性を養うことがポイントです。
公園などに連れて行き、音や動物に反応しないようにする訓練が必要です。
子犬のうちから多くの人や犬などと触れさせておきましょう。

2. 根気

チャウチャウは頑固な性格なので、しつけが難しいといわれています。
飽きないくらいの適度な時間で、少しずつ根気よく繰り返ししつけを行う方法が向いています。

3. 信頼関係

警戒心の強いチャウチャウは、何をするにも信頼関係が大切です。
しつけがうまくいかない場合は、攻撃的になったり噛み癖などがついてしまう仔もいるようです。
その場合は、信頼関係を見直してみる必要があるでしょう。
チャウチャウの飼育に関しての注意事項とは?

要注意!飼育する場合に特に注意する3つのこと

1. 暑さ対策

チャウチャウは厚い毛に被われているため、夏場の熱中症には十分注意が必要です。
夏は冷房のきいた室内で過ごすようにしてください。
また、トリミングも効果的です。
犬の熱中症に注意!熱中症の症状や対策、治療について

2. 肥満

もともと食用として品種改良されたため太りやすいのがチャウチャウです。
運動も苦手なので、食事にはとくに気をつけたいところです。
体重が増え過ぎると股関節にも負担がかかってしまいますし、生活習慣病の原因にもなりやすくなります。
肥満の予防には、やはり食事が大事。
できれば添加物や炭水化物の少ないプレミアムペットフードを食べさせてあげましょう。

3. 運動

チャウチャウは、あまり激しい運動に向いていません。
散歩は毎日必要ですが、無理なくペースに合わせあげてください。
素早く動く必要がある、フリスビーなどには適していません。

チャウチャウの平均寿命

チャウチャウの平均寿命は9~15年くらいです。
飼育環境によっては15年以上生きますので、中型犬の中では平均寿命が長いほうです。
しかし、あくまでも平均寿命ですので、健康管理をしっかりと行って愛情深く接していけばもっと長く生きることも可能でしょう。
参考までに中型犬の平均寿命ですが、だいたい13歳くらいです。
今回紹介した病気や普段の食事(ドッグフード)に気をつけてることで、寿命は長くなります。
このページの下のほうで、チャウチャウにオススメのドッグフードを紹介していますので、気になる方はご確認ください。

人間とチャウチャウの年齢比較表

チャウチャウ 人間
新生児期 1ヶ月 1歳
社会化期 3ヶ月 5歳
6ヶ月 9歳
成長期 9ヶ月 13歳
1歳 15歳
成犬期 2歳 23歳
4歳 33歳
6歳 43歳
8歳 53歳
9歳 58歳
シニア期 10歳 63歳
12歳 73歳
14歳 83歳
16歳 93歳

チャウチャウの年齢計算式

チャウチャウは、2歳の時点で人間に換算すると23歳になり、3年目以降は1年に5歳分の歳を取ります。
計算式では下記の形になります。

年齢 = 23+(犬の年齢-2年)×5

 

1. 表情

チャウチャウは頑固な性格のため、飼育が難しいといわれています。
そのためか日本ではあまり見かけない犬種となりました。
それでも、チャウチャウの何ともいえない困ったような表情は、とても魅力的で海外にはたくさんの愛好家がいる犬種です。

2. ギャップ

チャウチャウは愛嬌のある見た目のわりには、感情をあまり表に出さず、自立心の高い犬種です。
それでも飼い主には、ぴったりと寄り添って愛情を示しめす一面もあります。
そんなギャップがたまらない魅力なのかもしれません。



まとめ

チャウチャウの原産地は中国で、体高はオス48センチメートルから56センチメートル、メス46センチメートルから51センチメートル、体重は18キログラムから32キログラム。
チャウチャウのタイプは、色の違いが6種類、毛の違いで2種類に分けられる。
チャウチャウの性格の3大特徴は、忠実、穏やか、頑固。
チャウチャウのオスとメスでの性格の違いは、オスはより頑固で、独立心が高く、あまり遊び好きではない傾向、メスは愛情深く、遊び好きな傾向。
チャウチャウを飼う人に向いている3つのポイントは、涼しい地域に住んでいる、落ち着いた犬が欲しい、頻繁にお手入れできる人。
チャウチャウのしつけの3つの重要ポイントは、社会性、根気、信頼関係。
チャウチャウの飼育に関しての3つの注意点は、暑さ対策、肥満、運動。
チャウチャウを飼う魅力とは、表情、ギャップ。

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