昔「名犬ラッシー」というドラマがありました。そのドラマの中に出ていた犬がラフコリーです。ドラマの中ではとても賢くしつけられていた「ラッシー」ですが、実際にラフコリーを飼うとなると性格を掴んでしつけを行う必要があります。
今回はそんなラフコリーの性格としつけのコツを紹介します。
ラフコリーとは
1.ラフコリーの紹介
ラフコリーは古くから牧羊犬として用いられていた犬種です。長い毛並みと細長い口という特徴を持っています。牧羊犬として活躍した歴史から、鳴き声はよく通ります。
また、一口に「ラフコリー」と言っても幾つかの種類に別れており、日本では「ラフコリー」を指しますが、海外では「ボーダーラフコリー」を指します。
2.ラフコリーの原産地
ラフコリーの原産地は「イギリス」のスコットランド地方です。。
3.ラフコリーの名前のルーツ
ラフコリーという名前の由来ははっきりと分かっていませんが、ゲール語の「役立つ」という意味から来ているという説や、古英語で「石炭の黒」を意味する言葉から来ているという説などがあります。
4.成犬の平均体高・平均体重
一般社団法人ジャパンケネルクラブでは、ラフコリーの平均体高は種類によって差があり、48〜66cmとされています。
- 平均体高:48〜66cm
- 平均体重:13〜34kg
150cmの女性との比較
5.日本で飼育されている数
日本で飼育されているラフコリーの数ですが、血統書を発行しているジャパンケネルクラブの2017年の犬種別犬籍登録頭数を調べてみると2,541頭です。
犬全体の登録数が292,906頭なので、ラフコリーの飼育数は約0.8%と、その知名度の割にはマイナーな犬種になります。
6.飼いやすさの目安
書籍「人気の犬種図鑑」を元にラフコリーの飼いやすさの目安を紹介します。
社会性・協調性がある | ★★★★☆4 |
健康管理がしやすい | ★★★★☆4 |
初心者向き | ★★★★☆4 |
噛み癖がつきにくい | ★★★★☆4 |
訓練されるのが好き | ★★★★★5 |
物覚えがいい | ★★★★★5 |
コリーの3つのタイプと特徴の違い
1.ラフ・コリー
ラフコリーの中でも特に人気がある犬種です。単に「コリー」といった場合には、このラフ・コリーを指します。脚が長くたっぷりとした長い毛を持つ大型犬で耳は垂れています。体高は50から60センチメートルくらいです。
2.スムース・コリー
コリーの中では比較的大型の犬種になります。首や脚、尾が長く、体は引き締まっているという特徴があり、耳は垂れています。体高は56から66センチメートルくらい。ストレス性の下痢になりやすいため、留守がちな家庭では飼育に注意が必要です。
3.ボーダー・コリー
ボーダー・コリーは、原産地がイングランドとスコットランドまたはイングランドとウェールズの境(ボーダー)地域であったことからその名前が付きました。牧羊犬として世界で最も使われている犬種で、毛色はブラックアンドホワイトですが、レッドやチョコレート、ブルーといった種類もいます。体高は50センチメートルくらいです。
シエルティとの違い
ラフ・コリーをそのまま小さくしたような犬種に通称「シェルティ」、正式名称「シェットランド・シープドッグ」がいます。
サイズ以外の見た目はとてもラフ・コリーに似ていますが、性格はラフ・コリーとはかなり違います。
例えば、ラフ・コリーよりもシェルティのほうが「活動的」。また警戒心が強くやや神経質な性質があります。
ですから、ラフコリーと形は似ていますが、シェルティは違う犬種という認識をしたほうが良さそうです。
もしラフコリーとシェルティを一緒に飼う場合は、違う犬種というのを踏まえて育てください。
https://petraku.net/dog/shetland-sheepdog.html
ペットショップでの購入価格
ラフコリーの購入価格は10~20万になっています。
チャンピオン犬の直子になると20~35万円になることもあります。
ラフコリーは柄で価格が変わることが多いようです。
毛色はブラック&ホワイトが標準だとすると、レッド&ホワイトの方が価格が高くなるようです。
その他にかかる初期費用
- 混合ワクチン……16,000円
- 狂犬病予防接種… 3,500円
- 健康診断………… 3,000円
- 畜犬登録………… 3,000円
- 飼育グッズ………30,000円
ラフコリーの性格の3大特徴
1.活動的
ラフコリーは特に屋外のような広い場所で非常に活動的になります。遊びが大好きで、ハイテンションになることもあります。
2.警戒心
牧羊犬に適した性質を持っているため、不審な人や物音に対しては敏感に反応します。そのため、夜間や留守中は屋内で過ごさせることが好ましいです。
3.頭が良い
ラフコリーは非常に頭の良い犬種です。理解力も高く従順なため、教えたことはすぐ覚えます。しかし頭が良いが故に行動を先読みして、人の手助けを待つといったこともあります。そのような性質を持っていると言うことを理解して、しつけを行う必要があります。
オスとメスの違いはあるの?
1.オスの特徴
オスの方が素直で優しい性格をしています。そのため、しつけで叱ると落ち込んでしまうこともあります。またオスは活動的な面が強いです。そのため、外でしっかりと一緒に遊びたいという場合にはオスのほうが合っています。
2.メスの特徴
メスのほうが甘えん坊ですが、一方で気の強い面もあります。メスの方が面倒見が良く、社交的な性格をしているため、多頭飼いをする場合にはメスのほうが適しています。一般的にはメスの方が飼いやすいと言われています。
ラフコリーを飼うのに向いている人
1.根気がある
ラフコリーは頭が良いのですが、行動を先読みするような所もあり、思い通りにしつけが進まないことがあります。そのような時でも投げ出さず、時間を掛けてしっかりと根気良くしつけを続けられる人が向いています。
2.積極的に外に連れ出せる
ラフコリーは牧羊犬として活躍できるほどの体力がある犬種です。そのため、積極的に外に連れ出して散歩や遊びを行い、ストレス発散をさせられる人が向いていると言えます。最低でも30分から1時間程度の散歩を1日2回ほど行うようにする必要があります。
3.リーダーシップが取れる
ラフコリーを飼うのはリーダーシップが取れる人が向いていると言えます。飼い主が優柔不断だと、ラフコリー自身が自分で判断しなければならないと考えるようになるため、言うことを聞かなくなってしまいます。
場合によっては、周りに対して攻撃的になることもあるでしょう。しっかりと飼い主がリーダーだと理解させられるように、しつけとコミュニケーションを行うことが必要です。
ここを抑えよう!しつけの重要ポイント
1.甘やかさない
ラフコリーは他の犬以上に子犬のうちのしつけが重要です。子犬のうちのしつけが不十分だったり、間違ったことを教えてしまうと、成犬になっても正しい行動ができないようになってしまいます。
また、ラフコリーは頭が良いため、飼い主の行動を先回りして考え「ズル」をしてしまうことがあります。
ラフコリーが自分でやるべきことは、敢えて手伝わずに自分でさせるようにするということも、しつけの一環になります。どんなに可愛いくても(とくに子犬の頃のラフコリーは)、しっかりと厳しいしつけを行うようにしましょう。
2.飼い主がリードして散歩をする
ラフコリーに十分な運動させるため、毎日しっかりと散歩することが重要です。散歩の際には、飼い主がリードすることを心がけるようにしましょう。
ラフコリーが散歩の主導権を取るようになると制御が聞かなくなり、飼い主が転倒したり、子供に飛びついたりてケガをさせたりしてしまうことがあるからです。ラフコリーが散歩の主導権を握らないように、飼い主はしっかりとリードするように気を付けましょう。
3.正確に指示を出す
ラフコリーは頭が良く理解力の高い犬種のため、指示を出すときは正確行うことが必要になります。無意味に名前だけ呼んだり、不明瞭な命令を出し続けると、言うことを聞かなくなってしまいます。そうなると、ラフコリーが独断で行動をしたり、ストレスを溜め噛んだりするようになってしまいます。
ラフコリーの平均寿命
ラフコリーの平均寿命は13〜15年くらいです。参考までに大型犬の平均寿命ですが、だいたい12歳くらいなので大型犬の中では長寿の部類になります。
適切な飼育を行えば17年くらい生きる場合もあります。
しかし、あくまでも平均寿命ですので、健康管理をしっかりと行って愛情深く接してあげましょう。
病気や普段の食事(ドッグフード)に気をつけてることで、寿命は長くなります。
人間とラフコリーの年齢比較表
ラフコリー | 人間 | |
---|---|---|
成長期 | 1歳 | 10歳 |
成犬期 | 2歳 | 19歳 |
4歳 | 31歳 | |
6歳 | 43歳 | |
8歳 | 55歳 | |
シニア期 | 10歳 | 67歳 |
12歳 | 79歳 | |
14歳 | 91歳 | |
16歳 | 93歳 | |
18歳 | 103歳 |
ラフコリーの年齢
ラフコリーは、2歳の時点で人間に換算すると19歳になり、3年目以降は1年に6歳分の歳を取ります。
ラフコリーを飼う魅力や心構えとは
1.沢山遊べる
ラフコリーは非常に体力があり活動的な犬種であるため、飼い主は沢山遊ぶことができます。散歩だけではなく、フリスビーなどを覚えさせ一緒に遊ぶこともできるので、幅広いコミュニケーションを取ることが可能です。ただし、生後1年くらい迄は、運動のさせすぎによる脚や股関節などのケガに注意を向けるように心がけましょう。
2.命令を良く理解する
ラフコリーは飼い主の命令を良く理解します。しっかりと教えれば言葉が分かっていると思えるほどの理解力を示します。
その反面、あいまいな指示や無意味な命令を出し続けてしまうと、ラフコリーは困惑して言うことを聞かなくなってしまいます。常に分かりやすい命令を行うように心がけましょう。
3.品のある姿と可愛らしさ
ラフコリーは子犬の時には、非常に可愛らしく、しつけで叱ることさえも迷ってしまいそうになるほどです。そして成犬になると、長い毛並みと細長い口がとても品のある姿になります。その姿に躊躇することなくしつけをしっかり行う様に心がけましょう。
今回のまとめ
1.ラフコリーは牧羊犬で、長い毛並みと細長い口が特徴で、イギリス原産の13~15年生きる犬です。
2.ラフコリーは主に3種類で、たれ耳長毛のラフ・コリー、大型のスムース・ラフコリー、ブラックホワイトの経路がメインのボーダー・ラフコリーに分けられます。
3.性格は活動的でハイテンションになりやすいですが、警戒心も強いので留守中や夜間は室内で飼育することを勧めます。
4.オス・メスともに活動的で社交的ですが、飼いやすいのは面倒見のいいメスです。
5.頭が良いため、しつけや命令はしっかり出し、リーダーシップをとることが大事です。牧羊犬の為、体力があるのでしっかりと運動させてあげることが大事です。
ハバニーズの基本データ
英語表記 | Havanese |
---|---|
愛称 | ハバニーズ |
原産国 | キューバ |
サイズ | 小型犬 |
体高 | オス・メス:21〜29cm |
体重 | 3〜6kg |
毛色 | フォーン、ブラック、ハバナ・ブラウン、タバコ、レディッシュ・ブラウン、ピュアホワイト |
寿命 | 13〜15歳 |
価格 | 20〜30万円 |