今プチブームなチンチラ。つぶらな瞳に触り心地抜群な毛並み、更に懐きやすく長寿という家族にもってこいのペット。今回はそんなチンチラの飼い方・飼育のコツ・性格・気をつけたいことなどをご紹介いたします。
チンチラの紹介
1.チンチラとは
「げっ歯目チンチラ科チンチラ属」ネズミの仲間です。毛並みが大変柔らかく触り心地がすてきな見た目はうさぎに近いです。カラーバリエーションが豊富で、人に懐きやすく、飼育方法によっては病気をしにくく、10年前後と寿命も長いので、長く家族になれる動物です。
2.原産地・平均体長・平均体重
原産地:南アメリカのアンデス山脈、ペルー、ボリピア、チリ、アルゼンチンなどの、山岳地帯の岩場に生息しており、標高5000メートルほどの高地で暮らしています。
3.名前のルーツ・簡潔な歴史とは
名前の由来は、1300~1600年ごろに南米に住んでいた「チャンチャ族」からきていると言われています。スペイン語で「チンチラ」は「小さなチャンチャ人」または「虫けらっこ」を意味しています。チンチラと言えば「毛皮」を思い浮かべる人もいるかと思いますが、昔ヨーロッパ人がアンデスにいた野生のチンチラを持ち帰り、毛皮用に繁殖していました時代がありました。現在、野生のチンチラは激減したため、ワシントン条約により、野生に住むチンチラを輸出入をすることは禁止されています。家族の一員として大切に育てていきましょう。
4.平均寿命 とは
8~15年(飼育により、長いと20年以上生きるケースも多く、家族として長くいるきちんと覚悟が必要です)
種類の紹介!チンチラの多様な毛色の種類
実はチンチラは尻尾の長さが短いものと、長いものがいますが、日本で販売されているチンチラは基本尻尾の長いものになります。ここで分けられる種類の違いは毛色になります。
1.スタンダードグレー 最も一般的な青灰色
2.シナモン うす茶色(目が赤)
3.ベージュ うす茶色(目が黒)
4.ブラックベルベット 全身の毛が黒く、胸元は白い
5.ブラックエボニー 全身の毛が真っ黒
6.ホワイト 全身が白(目が黒い) 希少価値が高い
7.アルビノ(ルビーホワイト) 全身が白(目が赤い)
8.シルバーパイド 全身が白く、頭や背中が銀灰色
9.バイオレット 青紫色 希少価値が高い
どんな人が適している?飼育に向いている人の特徴
1.夜行性のチンチラを理解しよう
チンチラは実は夜行性なため、昼間は静かに寝かせてあげることがポイントです。標高が高い場所が原産のため、昼間適切な室温で管理できる方であることが大切です。昼間忙しいが、夜のペットとのいやし時間が欲しい!っという方にはぴったりです。
2.檻の定期的なお掃除を
わんちゃん、猫ちゃんの様なトイレトレーニングはできないため、飼育の檻を定期的にお手入れが必要です。わんちゃん、ねこちゃんが飼えない環境の方など相性が合うでしょう。
チンチラを飼う場合の初期費用と方法とは
1.チンチラの値段
ケージや諸費用で3万円前後です。毛色によって値段が異なり、平均的には5万円ほどでしょう。
2.オスとメスの違い
オスとメスとでは性格が違います。オスはメスより性格が穏やかで飼いやすいですが、ケージの中では強気です。メスはケージでは比較的おとなしいですが、ストレスがたまるとおしっこを飛ばすこともあるので、どちらにするかよくよく考えて判断したいところです。
グッズを整えよう!飼育に必要な5つのグッズ
1.大きめのケージ
2.砂遊び場と砂(砂:「チンチラサンド 例:400円前後」「チンチラダスト」)
3.かじり木や石(げっ歯のため、歯の長さ調整のため「防腐剤不使用の桑の木」「チンチラストーン 例:300円前後」)
4.ペットシーツ(トイレトレーニングが出来ないため、ケージの下に引いておくととっても楽チン)
5.餌入れ(水いれ)
給餌方法解説!チンチラの餌の主な3種類と正しい与え方
1.餌の種類
げっ歯のチンチラ、「チンチラ用のペレット」だけ与えることは避けなければなりません。なぜなら歯が生え続けるため、牧草で伸び過ぎを予防する為です。必ず「乾草」(アルファルファやチモシーなどの牧草を与えること)。そして「水」の3点は必ずそろえておきましょう。ナッツや野菜、ドライフルーツを与えすぎると肥満になってしまうので、ティスプーン1杯程度という点を覚えておきましょう。
2.与え方のポイント
主食は1日1食大さじ一杯から一杯半。乾草は自由に食べれるようにして一握り程度おいておきましょう。おやつは夜活発に遊び回っている間がよいです。
※オウムなどの鳥用フード、ハムスターフード、生草・雑草、タマネギ、ニンニク、アボガド、人間用のお菓子などは与えないようにしましょう
チンチラに多い3種類の病気
1.熱中症
適切な飼育環境の室温は16度~25度。昨今の日本は気温室温の上下が激しく、人でも熱中症になりやすいため、飼い始めや季節の変わり目は注意深く対応が必要です。
2.不正咬合
歯が伸びすぎてしまう病気です。げっ歯の為、歯が伸び続けます。牧草(チモシー)を必ず与え、かじり木やチンチラストーンなどのグッズを必ず装備しておくことが大切です。一度、この病気になると、定期的な獣医師による歯の治療が必要になるため、気をつけたい病気です。
3.皮膚糸状菌
禿げたり、フケがでたりする病気です。白癬(しらくも)菌というカビによる皮膚病です。原因はいくつかあります。ストレスによる免疫低下、不衛生な環境での飼育、また砂浴び場をケージに入れてしまうと、砂が不衛生になりそこから悪化するケースもあるため、砂遊び場をケージにいれて放置するのはやめましょう。
要注意!飼育で特に注意する2つのこと
1.清潔な飼育環境
飼育環境は注意深くしておきましょう。飼育環境によって引き起こされる病気が多いため気をつけて飼育をしましょう。
2.長期間の旅行時
長期間の旅行の場合、室内に多めの餌を与えるなどは絶対にしないようにしましょう。きちんと面倒が観れることが、生き物を飼うポイントです。毎日の給餌、砂浴び、掃除、コミュニケーションはネズミと言えど絶対に必要なことです。
チンチラは人に懐きやすく、運動神経が抜群で、触り心地がよく、端正な顔立ち、癒しの結集です。チンチラの魅力は一言では語れないとチンチラに魅せられた人は口を揃えます。
今回のまとめ
チンチラの紹介
種類の紹介!チンチラの多様な毛色の種類
どんな人が適している?飼育に向いている人の特徴
チンチラを飼う場合の初期費用と方法とは
グッズを整えよう!飼育に必要な5つのグッズ
給餌方法解説!チンチラの餌の主な3種類と正しい与え方
チンチラに多い3種類の病気
要注意!飼育で特に注意する2つのこと