ハリネズミの5種類の餌の解説!給餌方法と注意点

手のひらに乗るハリネズミ

手のひらサイズのまるっこい体に、トゲトゲと、ちんまりと短い手足がかわいらしいハリネズミ。実はかなり偏食で、飽きると餌を何日も食べなくなったりすることもあります。

そんなハリネズミの餌について、種類・選び方・給餌方法・与え方の工夫などをお伝えします。



ハリネズミの5種類の餌の解説!給餌方法と注意点

ハリネズミの紹介

1.原産地

ハリネズミは、生物学的には、ネズミよりモグラに近い動物です。原産地はヨーロッパ、アフリカ、中近東、東アジア、ロシア、インドです。日本では、アフリカ原産の「ヨツユビハリネズミ」が、ペットとして多く流通しています。

2.平均体長・平均体重

ハリネズミの大人の平均体長は14~21cm、平均体重は、500~700gです。

3.平均寿命

ハリネズミの平均寿命は、5年から8年ぐらいですが、上手に飼育すれば、10年ぐらい長生きします。

ハリネズミの5種類の餌

主食としては下記の2種類です。

1.ハリネズミフード

2.フェレットフード・ドッグフード・キャットフード(シニア用・肥満対策用などの低脂肪のもの)

ハリネズミの主食としては、ハリネズミ用に調整されたハリネズミフードがおすすめです。

でも、手に入りにくかったり、飼っているハリネズミの好みに合わず、食べてくれなかったりする場合は、フェレットや犬、猫用の餌を与えることもできます(ハムスター用のフードは栄養バランスが違うので避けましょう。)

これらの餌は、ハリネズミには脂肪分が多いので、シニア用・肥満対策用などの、低脂肪のものを選んでください。ハリネズミは硬い餌が苦手なので、ドライフードは水でふやかし、やわらかくしてから与えます。

副食としては下記の3種類があります。

3.活き餌(生きているミルワーム・コオロギ・ミミズなどの虫)

4.生餌(冷凍ピンクマウス・缶詰や冷凍のミルワーム・コオロギなど)

5.人間用の食品(鶏肉・卵・レバー・牛乳・乳製品など)

副食としては、生き餌や生餌、人間用の食品などを与えます。とくに生き餌のミルワームはハリネズミの大好物です。

コオロギやミミズも食べます。しかし、飼い主が、生きた虫が苦手な場合は、無理をしてまで与える必要はありません。

扱いやすく保存しやすい冷凍や缶詰の生餌も市販されていますので、そちらを利用してもいいでしょう。

人間用の食品では、鶏肉・卵・レバー・牛乳・乳製品なども食べます。あくまで副食なので、食べさせすぎに注意しましょう。肥満の原因となります。

・必要な栄養素

ハリネズミに必要な栄養素は、カルシウム:リン=1.2~1.5:1、たんぱく質(30~50%)・脂質(10~20%)・繊維質(15%)とされています。

きちんと栄養が調整されたハリネズミフードをメインに与えるのが、初心者には無理がなく安全です。

いろんなメーカーのフードがありますので、いろいろ試して、飼っているハリネズミが好むものを、見つけてあげてください。

Hedgehog

ハリネズミの餌の大人と子供の違い

1.大人

大人のハリネズミに必要なカロリーは、1日に30〜70キロカロリーです。ハリネズミフードだけならば、大さじ2杯から3杯ぐらいを与えます。

2.乳児期

乳児期は、母親が授乳できない場合は、子犬や子猫用のミルクを与えます。フードが食べられるようになったら、生後半年ぐらいまでは、欲しがるだけ与えても大丈夫です。

ハリネズミの給餌方法

1.夜行性

ハリネズミは夜行性なので、餌も夜に1、2回与えます。ハリネズミフードの、パッケージの説明をよく読み、飼っているハリネズミの体格や食欲を考え、夜間に、朝までに食べ残しが出ないぐらいの量を与えてください。

2.硬い食べものが苦手

ハリネズミは硬いものを食べるのが苦手なので、水でふやかし、やわらかくして与えます。また、新鮮な水を、いつでも飲めるように準備しておきましょう。

虫を捕まえるのが苦手なハリネズミに、生きた虫を与えるときは、足か頭をつぶしてから与えると、食べやすいようです。

ハリネズミの給餌での2つの注意点

1.フードの保存方法

ドライフードは、 開封前は直射日光が当たらない涼しい場所で保存して、開封後は、しっかり密封して、冷蔵庫ではなく、常温で保存します。直射日光が当たらない涼しい場所に保存し、早めに使い切りましょう。

缶詰タイプの生餌は、開封前は常温保存、冷凍タイプの生餌は、冷凍保存です。開封後は冷蔵保存して、早めに使い切りましょう。冷凍タイプは、小分けにして冷凍し、食べさせる分だけ解凍すると、無駄なく使いきれます。

生きたミルワームは、冷蔵保存できます。常温で飼育して、増やすこともできます。

2.冷凍タイプのフードの解凍方法

冷凍タイプの生餌は、解凍してから与えます。常温での自然解凍で大丈夫です。

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ハリネズミの注意すべき5つの病気

1.ダニ症

針や毛が抜け落ち、痒がります。疥癬ダニの寄生が原因です。

2.アレルギー

顔や脇の下に湿疹ができます。ハリネズミは、針葉樹(松・杉など)にアレルギーがあるので、床材は、木製のものを避けたほうが安全です。

3.ガン

高齢になってくると、ガンにかかりやすくなります。

4.歯周病

歯茎が腫れて、歯がぐらついたり、口臭がひどくなったりします。歯石の付着が原因です。

5.ハリネズミふらつき症候群

後ろ足の麻痺から始まり、前足、そして全身に麻痺が広がります。神経系の病気ですが、原因や治療法は、まだ確立されていません。

ハリネズミの健康の為の3つのポイント

1.ケージを清潔を保つ

夕方から夜間の時間帯に、清掃をします。

床材が排泄物で汚れていたら、その都度取り除き、新しいものを補充します。1、2週間に1回ぐらいの頻度で、床材を全部交換します。

月に1度ぐらいは、ケージを丸洗いしましょう。回し車に排泄することも多いので、回し車もまめに清掃しましょう。

餌入れと水のボトルは、毎日洗い、清潔に保ちます。

2.ハリネズミを清潔に保つ

爪が伸びすぎると怪我をしやすいので、切ってあげましょう。飼い主が切ってあげるのが難しいときは、動物病院に頼むとよいでしょう。

皮膚を健康に保つため、砂浴びも効果的です。針は、歯ブラシなどでブラッシングします。汚れているときは拭いてあげましょう。

足が汚れやすいので、ひどく汚れているときは、足だけぬるま湯で洗ってあげるとよいでしょう。ハリネズミは水を好む動物ではないので、無理に全身を入浴させるのは避けます。

3.ハリネズミにストレスを与えない

ハリネズミは1つのケージに1匹飼育する、単体飼育が基本です。複数を同じケージでいっしょに飼うと、けんかをします。

また、あまりスキンシップを好む動物ではないので、かわいいのですが、触り過ぎないようにしましょう。とくに、針をたてているときは機嫌が悪いときなので、そっとしておきましょう。



今回のまとめ

ハリネズミの紹介

ハリネズミの5種類の餌

ハリネズミの餌の大人と子供の違い

ハリネズミの給餌方法

ハリネズミの給餌での2つの注意点

ハリネズミの注意すべきつの病気

ハリネズミの健康の為の3つのポイント