犬を初めて飼うという方は、臭いや抜け毛が気になり、外で飼おうか室内で飼おうか迷っているというケースも多いようです。自信を持って、他の人にお家に入ってもらうことができるような家づくりのためには、室内犬の臭いと抜け毛対策を効果的に行うことが大切です。
室内犬の臭いや抜け毛対策は特別な方法を使わなくても、ポイントさえ押さえていれば、大丈夫です!きっと、気になる臭いや抜け毛が解消できるでしょう。
では、具体的にどんな対策は、室内犬の臭いや抜け毛を解消するのに効果的なのでしょうか?今回は、臭いと抜け毛の項目別にご紹介します。
室内犬の臭い対策
では、まず始めに室内犬の臭いへの対策についてご紹介します。
犬だけではなく、動物特有の臭いは、長く飼っていると、慣れてしまうため、意外と気付かないものです。しかし、家を訪ねてきた人に、犬の臭いがする!と言われたことはありませんか?
家中に染み付いてしまった臭いは、簡単には落とすことができません。また、動物の臭いは意外と自分では気づきにくいため、徹底的な対策が必要です。
犬の臭いの原因には主に2つあり、それぞれへの対策を行うことで、室内犬の臭いは気にならない程度にまで抑えることができます。
1.体臭
やはり室内犬の臭いの大きな一番の原因は、「体臭」です。
実は、犬の汗には2種類あり、そのうちの1種類が、動物独特・犬独特の臭いの根本な原因となっています。
そして、犬はピンポイントではなく、全身に独特の臭いを発生させる場所があるため、体臭がきつくなりやすいんです。では、具体的にどんな対策が効果的でしょうか?
・身体を拭く
基本的なことですが、一番大切なのは、犬の体を清潔に保ってあげることです。
シャンプーは一か月に一度から二度が良いと言われていますが、季節や体質によっては、それだけでは体臭がきつくなってしまうワンちゃんもいることでしょう。
特にパグなど顔にシワが多い犬種では、汚れや細菌がたまりやすく、体臭がきつくなってしまいます。このようなシャンプーで落としにくい部分や、細菌が繁殖しやすいパーツは、定期的に拭いてあげると良いでしょう。
排泄後に尿や便が皮膚に残らないよう定期的に体を拭くというお手入れも効果的です。
シャンプーももちろん定期的に行う必要がありますが、人間のように頻繁にシャンプーをしていると、油分が落ちすぎてしまい、皮膚の健康が保てなくなります。臭いを定期的にチェックしながら、良いタイミングでお風呂に入れてあげることがポイントです。
2.口臭
実は、人間と同じように犬にも歯周病などの口臭の原因があります。パグやフレンチブルなどの歯の隙間が少ない小さな犬などは、特に歯磨きケアがうまくいかず口臭がきつくなる傾向にあります。
・デンタルケアは毎日
犬も歯周病になると、歯石がたまったり、口臭がきつくなってしまうため、毎日のデンタルケアを怠らないことは大切です。
口周りを触られるのを嫌がる犬が多いので、デンタルケアが、ついついおろそかになりがちという飼い主さんは少なくありません。しかし、週に一回、月に一回歯磨きをするだけでは、やはり口臭を落とすことはできません。
歯磨きだけでなく、ガムやデンタルケア専用サプリやおもちゃなどを使えば、ワンちゃんのお口の健康を守りつつ、臭い対策を行うことができます。
室内犬の抜け毛対策
犬の毛は、春と秋に、換毛期という時期が訪れ、年に2回毛が生え変わります。
日照時間の影響を受けやすいと言われるこの生え変わり期は、犬の体にとって体温を保ったり、寒さに備える上で欠かせない機能です。普段はもちろんのこと、このような毛が生え変わる時期には、抜け毛が大量に増えてしまいます。
室内犬であれば、当然家具や床に抜け毛がつくことになりますがらこの抜け毛を放置することは、人間にもワンちゃんにも良くありません。
犬にとっては、皮膚トラブルや毛玉の原因になります。また、抜け毛を放っておくとダニやノミが増え、人間の健康にも悪影響があります。では、どのような対策をすれば良いのでしょうか?
1.ブラッシング
犬の抜け毛は、ある程度仕方のない現象ですが、抜ける前にきちんとお手入れしてあれば、抜け毛の量を減らすことができます。
そのためには、毎日念入りにブラッシングすることが大切です。特に、毛の生え変わり期は、いつも以上に念入りにブラッシングをすることで、抜け落ちそうになっている毛を綺麗に整えることができます。
2.お掃除のコツ
どんなに丁寧にお手入れしていても、犬の抜け毛を全くなくすということはできません。では、抜け毛を掃除するときには、どのような方法が効果的なのでしょうか?
・順番
犬の抜け毛は、軽くて空気中に舞いやすいという特徴を持っています。部屋の隅から真ん中、上から下に向けて掃除を進めれば効率よく掃除できるでしょう。
・アイテム
犬の抜け毛対策に効果的なお掃除アイテムは、掃除機やコロコロなどです。
反対に、ほうきは余計に空気中にばらまいてしまうことになるのでお勧めできません。コロコロなどの粘着テープを使えば、空気中に舞うことなく、衣類や家具なども掃除できるので、室内犬を飼っている方は、是非ひとつ持っておくことをお勧めします。
◎まとめ
ペットの存在をいつも身近に感じられるのが、室内犬の良いところです。
しかし、ワンちゃんをお家の中で飼うとなると、やはり臭いや抜け毛など、室内犬特有のトラブルや悩みがたくさん増えてきます。特に、周囲の人や訪問客にも迷惑をかけないためにも、臭いと抜け毛対策だけはしっかりと行いたい!と考える飼い主さんは少なくありません。
臭いには、体臭と口臭があり、どちらにもそれぞれ対策が必要です。今まであまり気にしていなかったという方が多いであろう口臭は、様々な工夫されたアイテムにより、ケアしやすくなっているので、愛犬にあったものを選びましょう。
そして、抜け毛も事前に日頃から手入れしておけば、量を減らすことができます。お掃除も抜け毛の持つ特徴に合わせたアイテムや順番で掃除をすることで、効果的な対策ができるでしょう。
このようにポイントを押さえることができれば、抜け毛や臭いは、気にならないレベルにまですることができます。効果的な対策で、臭いや抜け毛に悩まされず、楽しく愛犬との時間を過ごしましょう。