初めて飼育するのに身近な魚といえば、やっぱりメダカです。メダカはある程度放っておいても生きていける強い魚ですが、それでも飼育するためにはいくつかのコツが必要です。
今回はメダカの飼い方の解説、必要なグッズ、飼育のコツなどをご紹介します。
メダカの紹介
1.原産地
アジア全域
2.平均体長/平均体重/平均寿命
3cm前後/約0.7g/約1年~2年程
3.名前のルーツ
目が大きく、頭部の上端から飛び出していることが、名前の由来になっています。
4.歴史
18世紀に入るとメダカが文献上に載り始め、そしてこの頃からメダカ観賞が始まっていったといわれています。19世紀に金魚ブームでメダカの人気はなくなり、大型魚のエサとして広く流通していったのです。
21世紀を迎える頃になると再びメダカを飼育する人が増えてきました。そしてメダカの人気は徐々にあがり始め現在密かなメダカブームを迎えているのです。
メダカの11の種類と特徴
1.黒メダカ
キタメダカとミナミメダカに分かれる。意外な事に塩水への耐性が高く汽水域での生存も可能。
2.ヒメダカ
黒の色素がなく体色がオレンジから黄色。
3.白メダカ
黒の色素がなく黄色の色素が発達していないために白色。
4.アオメダカ
黄色の色素がなく青白色。
5.アルビノメダカ
黒の色素がなく黄色の色素もないために白色。目が赤く視力が弱いのでエサ取りが苦手。
6.楊貴妃メダカ
ヒメダカを改良した、赤みの強い品種。
7.琥珀メダカ
体が琥珀色、尾ひれがオレンジ色。
8.幹之メダカ
背びれの前側と各ひれが光るメダカ。
9.黄金メダカ
腹部以外が黄金色。
10.ヒカリメダカ
背びれは尾びれと同じように幅広い形、尾びれはひし形。背中から腹にかけて白く光って見える。体色により名前が違います。
11.ダルマダカ
琉金のように丸っこい体型をしたもの。体色により名前が違います。
メダカを飼う場合の初期費用と方法
1.メダカの平均の金額
数百円から数千円と種類によってかなり違います
2.初期費用
5000円から1万円程度。
メダカの飼育に必要な7つのグッズ
1.水槽
2.カルキ抜き
3.水草
4.底砂
5.濾過機
6.蛍光灯
7.ヒーター
メダカを飼育する場合の季節ごとの4つの配慮
1.春
この時期は急激な水温低下が激しく白点病にかかりやすくなります。餌は暖かい日に少量、寒い日に与えたり、大量に与えたりすると消化不良の原因になります。
病気が発症しやすい時期なので、メダカの状態に気をつける。
2.夏
この時期になるとメスはほぼ毎日産卵するので、卵をくっつける浮き草などを水槽内に入れ卵を採れるようにしましょう。
水温が上がりすぎないようにスダレなどで直射日光を遮りましょう。 水温が高いと水の劣化も早くなるので、残ったエサを取り除いたり、いつもより早いペースで水替えを行うことが大切です
3.秋
春と一緒。越冬の準備として、水槽内の藻を取り除き、枯葉などを入れ、メダカが隠れる場所を作ってあげます。
4.冬
室内で飼育している場合には水温変化があまり無い所に移動するか、屋外に出し自然にまかせ冬眠させるようにしましょう。
できるだけ余計なことをせず、見守ようにします。
メダカの飼育で特に大変な2つのこと
1.親達が生まれた卵を食べるのを阻止する
捕食といって自分の産んだ卵を食べてしまうので、繁殖を期待するならば、卵が産まれたら他の水槽に移す必要があります。
2.掃除や水替え
メダカを飼うということは、衛生管理をしっかりと整えることが飼い主の大切な役割となります。
メダカの主な2種類の餌とその方法
1.人工飼料
タイプによって、フレーク、クランブル、ベレットなどの種類があり、また乾燥タイプのものや、半生タイプのものもあります。
2.生き餌
生きたミジンコなど
3.与え方
エサは1日2回(朝方と夕方)くらいで、食べきれる量をあげましょう。目安としては、メダカ10匹に対しひとつまみ程度のエサをあげましょう。
冬眠中なら与えなくても大丈夫です。食べきれなかったエサが水底に沈むようなことがないようにしましょう。
与えすぎると食べ残しが腐敗し水質悪化につながりメダカは弱ってしまいますので気を付けてください。
メダカがかかりやすい4つの病気
1.尾ぐされ病
尾ひれの末端部(先端部)が壊死します。症状が進むと、壊死部分は尾ひれ付け根筋肉まで達するが、こうなるとまず助かりません。
2.松かさ病
メダカの鱗が立って、ささくれ立ちます。
3.水カビ病
表皮に水カビが付着し細胞を破壊する。傷口を広げながら進行し、白い綿が付着しているように見えます。
4.白点病
1mm程度の白い点々が体表に現れる。放置すると全身に広がり、白点で覆われることになる。
メダカの飼育で注意する3つのこと
1.怪我や健康チェックの方法
体全体:白い斑点が無いか?出血班が無いか?腹部が肥大化していないか?痩せていないか?
目:白く濁っていないか?充血していないか?
ヒレ:ささくれだっていないか?溶けていないか?傷が無いか?
口:白い綿のようなものが出ていないか?出血していないか?
尾:細くなっていないか?傷がついている、またはボロボロになっていないか?
行動:元気が無い。泳ぎが緩慢になっている。水槽の底や水面でジッとして動かない。水底に体を擦り付けている。激しく上下に浮き沈みしている。グルグルと同じ所を回っている。
2.長期間の旅行時
ヒーターで加温+濾過器で飼育している場合: 餌の量を少量で設定してフードタイマーを使用する。出来ない場合はミジンコなどの活き餌をいれておいたり、ミジンコ浮き草など浮かべておくのも有効です。
食べ残された餌は即時に水質悪化の原因となるので、出発前に大量に餌を与えておくというのは一番よくない方法です。
照明を利用している方はなるべくタイマーなどを使用して同じ時間に点灯と消灯を してあげましょう。ライトがあたあらない時間が長い場合は水草にも生体にもとても悪い影響が出てしまいます。
室内飼育だけどグリーンウォーター飼育の場合:メダカが 元気に飼育できている グリーンウォーターは植物性のプランクトンが大量に発生しているはずなのでそれらを食べてしばらくは 生きてくれます。
心配ならミジンコなどを少量たしておくのもいいでしょう。 照明等をタイマーなどで管理してない場合はなるべく光のあたる位置に置いていた方がメダカの健康の 為には良いです。
3.繁殖の注意点
卵を産ませるには十分な栄養と健康なメダカが必要なので、こまめてに餌を与えてしっかりと栄養をつけさせましょう。人工飼料でも十分ですが、生餌を与えるとより効果的です。
春先の少し暖かくなった頃に始まるので、槽の水替えを済ませ、水草を沢山入れて産卵に備えます。
メダカは卵をお尻に付けたまま泳ぐので、その姿を発見したらお尻の卵がなくなってる頃に、捕食を防ぐために、メダカを全部ほかの槽に移し水草に着いた卵だけを残し孵化を待ちます。
カビを防ぐ為に、定期的な水換えと掃除で綺麗な環境を心がけます。
孵化するために適正な水温は約24℃~25℃と言われていますので 、なかなか孵化してくれないなと思った方は計算してみたり水温を確認してみるといいです。
日照不足には 気をつけるようにします。生まれてきた稚魚は口がとても小さいため親と同じ餌を食べることはできないので、稚魚用の細かい餌を親メダカよりこまめに与えるようにしましょう。
今回のまとめ
メダカの紹介
メダカの11の種類と特徴
メダカを飼う場合の初期費用と方法
メダカの飼育に必要な7つのグッズ
メダカを飼育する場合の季節ごとの4つの配慮
メダカの飼育で特に大変な2つのこと
メダカの主な2種類の餌とその方法
メダカがかかりやすい4つの病気
メダカの飼育で注意する3つのこと