クマのように黒くて大きなニューファンドランド。古くから作業犬や水難救助犬として活躍していました。日本ではまだ稀少ですが、海外では家庭犬としても人気が高い犬種です。
今回はそんなニューファンドランドの性格と飼い方、しつけのコツについて紹介します。
1)ニューファンドランドとは
1. ニューファンドランド紹介
ニューファンドランドの原産地は、カナダの東海岸にあるニューファンドランド島です。
血統書を発行しているジャパンケネルクラブの分類によると、グループ2(使役犬)に属する超大型犬です。
2. 簡潔な歴史
ニューファンドランドの歴史は古く、ニューファンドランド島の土着犬および1100年以降にバイキングによって持ち込まれた大きな黒い犬が起源だといわれています。
また、グレート・ピレニーズやレトリーバー系が基礎になったという説があります。
水の中から漁業具を引き上げたり、重荷用のソリを引く作業犬として、または溺れた人を救助する水難救助犬として活躍してきました。
現在は、北欧を中心に家庭犬として多く飼われています。
3. 名前のルーツ
ニューファンドランドの名前は、原産地カナダのニューファンドランド島が由来しています。
英語では「Newfoundland」となります。日本では「ニューファン」、英語では「ニューフィ(Newfy)」の愛称で親しまれています。
4.平均体高・平均体重
ジャパンケネルクラブによるとニューファンドランドの平均体高が、オスが71cm、メスは66cmとされています。平均体重は、オスが64~ 69kg、メスは50~ 54 kgの超大型犬です。
5.日本で飼育されている数
日本で飼育されているニューファンドランドの飼育数ですが、血統書を発行しているジャパンケネルクラブの2017年の犬種別犬籍登録頭数を調べてみたところ、登録数は168頭です。
犬全体の登録数が292,906頭ですから、全ての犬種に占めるニューファンドランドの割合は約0.05%と日本ではマイナーな犬種です。
6.ペットショップでの購入価格
ニューファンドランドの購入価格の相場は、30万円~40万円です。
ペットショップでの取り扱いは、ほとんどないので、ブリーダーに問い合わせてみましょう。
2)ニューファンドランドの毛色
ニューファンドランドの毛色は、以下の3色が認められています。
1.ブラック
ブラックは伝統的な色とされています。出来るだけ均一な色が好ましいですが、わずかに日に焼けた色合い、胸、指先、尾先のホワイトの斑が認められています。
2.ホワイト&ブラック
ホワイト&ブラックは、通称ランドシーアとも呼ばれます。
ブラックの頭部にマズルまでホワイトのブレーズが伸びていて、ブラックサドルと尻及び尾の上部に均一な斑を持っていることなどが好ましいとされています。
3.ブラウン
ブラウンは、チョコレートからブロンズまであります。胸部、指先、尾先上のホワイトの斑が認められています。
3)理解してあげよう!ニューファンドランドの性格の3大特徴って?
1.優しい
ニューファンドランドは、優しくて人懐っこい性格です。とても穏やかなので、体は大きいですが、しつけはしやすい犬種だといわれています。番犬向きではありません。
2. 我慢強い
ニューファンドランドは、寒くて厳しい環境にも耐えられる我慢強い性格です。子供にも寛容で、遊び相手にもなってくれることから、子供との相性は良いとされています。
3. 献身的
ニューファンドランドは、愛情深くて家族思いな性格です。いざというときには、必死に飼い主を助けようとする献身的な性格をしています。
4)性格の違いはあるの?ニューファンドランドのオスとメスでの性格の違い
1.オス
ニューファンドランドのオスは、メスに比べてやんちゃで支配的、頑固な傾向があります。
2.メス
ニューファンドランドのメスは、オスに比べて精神的に家族に寄り添う傾向にありますが、少々気分屋な面があります。
5)どんな人が向いている?ニューファンドランドを飼う人に向いている3つのポイントとは
1. 大型犬に慣れている人
超大型犬のニューファンドランドを飼うには、大型犬の飼育に慣れている人が好ましいでしょう。体が大きくてパワフルなので、コントロール出来るようにしっかりとしつけをしましょう。
2. 大きなスペースがある人
大きなニューファンドランドには、飼育するためのスペースはもちろん、全てにおいて超特大サイズが必要です。食事の量も多く当然その費用もかかりますし、運搬用の大きな車も必須になります。
3. 一緒に過ごせる人
ニューファンドランドは、いつも仲間を必要としています。飼い主さんには積極的に一緒に出かけたり長く過ごせる人が向いています。寂しがりやなので、お留守番は苦手な犬種です。家族と一緒に室内で飼うことが望ましい犬種です。
6)ここがポイント!ニューファンドランドのしつけの3つのコツとは?
1.根気
ニューファンドランドは、「待て」「伏せ」などの基本的な指示に従えるようにする服従訓練に上手く反応します。独立気質で頑固な面があるため、根気強く繰り返ししつけしましょう。
2. 社会化
ニューファンドランドは、幼い頃から他人や他の犬に慣れさせておくことが非常に大切です。基本的にはフレンドリーな性格ですが、早くから社会性を身につけることで、安定した性格になるといわれています。
3. ご褒美
遊び好きなニューファンドランドのしつけには、ご褒美にオヤツやおもちゃを与えると効果的です。ポジティブで、良いところを褒めて伸ばすしつけが向いています。
7)要注意!飼育する場合に特に注意する3つのこと
1. 運動
ニューファンドランドは、とても運動量の多い犬種です。散歩は毎日朝夕1時間を2回、計2時間以上が理想です。冬はソリを引いたり、夏は川や海に出かけて泳がせるのも良いでしょう。運動が不足すると問題行動を起こしがちになりますので、注意して下さい。
2.よだれ
ニューファンドランドは、元々よだれが多い犬種です。飲んだり食べたりした後は特に量が増えます。よだれかけをしたり、常にタオルを準備したりと何かと苦労するかもしれません。室内の床や家具なども汚れるのでこまめな掃除が必要になります。
3. 被毛のケア
ニューファンドランドは、お手入れが非常に大変な犬種です。特に、長くて滑らかなダブルコートの被毛は、水を弾く油脂分を含んでいるため、お手入れを怠ると固まってしまいます。定期的なシャンプーとまめなブラッシングが欠かせません。
8)平均寿命
ニューファンドランドの平均寿命は9〜10年くらいです。
9)ペットにする喜び、ニューファンドランドを飼う魅力とは
1. 大型犬ならではの魅力
ニューファンドランドは、大型犬ならではのパワフルさと可愛さ、理解力と安定した気質を持ちあわせた魅力的な犬種です。
2. 優しくて人懐っこい
ニューファンドランドの優しくて愛らしい表情と、人懐っこい性格はとても魅力的です。日々のお手入れと散歩を頑張れるのであれば、理想的な家庭犬になるでしょう。
まとめ
1)ニューファンドランドの原産地はカナダ、平均体高はオスが71cm、メスは66cm。平均体重は、オスが64~ 69kg、メスは50~ 54 kg。
2)ニューファンドランドの毛色は、ブラック、ホワイト&ブラック、ブラウン。
3)ニューファンドランドの性格の3大特徴は、優しい、我慢強い、献身的。
4)ニューファンドランドのオスとメスでの性格の違いは、オスはやんちゃで支配的、頑固、メスは家族に寄り添うが気分屋な傾向。
5)ニューファンドランドを飼う人に向いている3つのポイントは、大型犬に慣れている人、大きなスペースがある人、一緒に過ごせる人。
6)ニューファンドランドのしつけの3つの重要ポイントは、根気、社会化、ご褒美。
7)ニューファンドランドの飼育に関しての3つの注意点は、運動、よだれ、被毛のケア。
8)ニューファンドランドの平均寿命は9〜10年。
9)ニューファンドランドを飼う魅力とは、大型犬ならではの魅力、優しくて人懐っこい。