ゴールデンレトリバーはペットとして広く愛されている大型犬です。賢さや嗅覚にも優れており、麻薬探知犬や、盲導犬、介助犬として活躍していることでも有名です。
今回はそんなゴールデンレトリバーの性格としつけのコツについて紹介します。
ゴールデンレトリバーとは?性格の特徴と飼い方やしつけのコツ
ゴールデンレトリバーとは
まずはゴールデンレトリバーについて簡単にご紹介します。
1. ゴールデンレトリバーの紹介
ゴールデンレトリバーの原産地はイギリスです。
元々はハンターが撃ち落とした鳥を、湖から泳いで持ち帰る猟犬です。
2. 平均体高・平均体重
平均体高はオス56cm〜61cm、メス51cm〜56cmです。
平均体重はオス30〜34kg、メスは25〜32kgの大型犬です。
3. 名前のルーツ・簡潔な歴史
ゴールデンレトリバーの名前のルーツは、水辺で撃ち落とされた獲物をとってくる「回収する」を意味する「レトリーブ」が由来です。
また「ゴールデン」は黄金色の毛からの名で、昔は「イエローレトリバー」とも呼ばれていましたが、1920年に「ゴールデンレトリバー」の名称に統一されました。
歴史についてはあまり詳しくわかっていませんが、イギリスの伯爵が購入したウェービーコーテッドレトリーバーから生まれた子犬が起源と言われています。
4. 日本で飼育されている数
日本で飼育されているゴールデンレトリバーの数ですが、一般社団法人ジャパンケネルクラブの2017年の犬種別犬籍登録頭数によると4,823頭です。
犬全体の登録数が292,906頭ですから、全ての犬種に占めるゴールデンレトリバーの割合は約1.6%と人気がある犬種といえるでしょう。
犬種別で12位、大型犬では1番人気です。ちなみに2位は「ラブラドール・レトリバー」です。
5.飼いやすさの目安
ゴールデンレトリバーの飼いやすさの目安を紹介します。
社会性・協調性がある | ★★★★☆4 |
健康管理がしやすい | ★★☆☆☆2 |
初心者向き | ★★★★★5 |
噛み癖がつきにくい | ★★★★★5 |
訓練されるのが好き | ★★★★★5 |
物覚えがいい | ★★★★★5 |
種類の違いはあるの?ゴールデンレトリバーの2つのタイプ
ジャパンケネルクラブではゴールデンレトリバーの毛色はゴールドまたはクリーム色が認められています。
わずかに見られる白い毛は胸元にだけ許容されています。
ゴールデンレトリバーは産地によって2つのタイプに分けられます。
1. イギリスタイプ
イギリスで生まれたゴールデンレトリバーです。
がっしりとした体型でマズルが短めです。
毛色は薄めのゴールドやクリームなどの薄い色です。
2. アメリカタイプ
イギリスからアメリカに渡った後、アメリカで繁殖されたタイプです。
スレンダーな体型で、マズルは長めです。
毛色は茶褐色のゴールドなどの濃い色をしています。
日本ではこちらのタイプが多いようです。
ペットショップでの購入価格
ゴールデンレトリバーのペットショップでの購入価格の相場は、年齢、血統、性別などによってかなり幅があり、10~40万円です。
- 混合ワクチン……16,000円
- 狂犬病予防接種… 3,500円
- 健康診断………… 3,000円
- 畜犬登録………… 3,000円
- 飼育グッズ………30,000円
ゴールデンレトリバーの性格の3大特徴
1. フレンドリー
ゴールデンレトリバーは人懐っこく、お年寄りから子供まで仲良く接することが出来ます。
基本的にはしつけやすい犬種です。
人と一緒にいることが好きで、孤独になることを好みません。
2. 賢い
賢く聡明で、訓練にも順応しやすい犬種です。
そのため介助犬などの作業犬に適しています。
非常に信頼出来て頼りになります。
3. 穏やか
優しくて穏やかな性格で、忍耐力もあるため、きちんとしつけされたゴールデンレトリバーは、めったに怒ることはありません。
性格の違いはあるの?オスとメスでの性格の違い
1. オス
ゴールデンレトリバーのオスは、メスに比べて活発で遊び好きです。
体も大きいので動きが大きく感じます。
また甘えん坊の面もあるようです。
2. メス
メスのゴールデンレトリバーは、オスに比べて優しくて穏やかな傾向にあるようです。
大型犬にあまり慣れていない人は、メスのほうが良いかもしれません。
どんな人が向いている?ゴールデンレトリバーを飼う人に向いている3つのポイントとは
1. きちんとしつけが出来る人
ゴールデンレトリバーは賢い犬種ですが、幼い頃からきちんと正しいしつけをすることがなにより大切。
主従関係を理解させて、繰り返ししつけを行えば自然とそれに応えてくれるでしょう。
正しいしつけをしないと力が強いので扱いきれずに後々大変になってしまいます。
2. 多くの時間を一緒に過ごしたい人
ゴールデンレトリバーは人と一緒に過ごすことを好みます。
たくさん遊んだりして一緒に過ごしたいという人に向いています。
散歩は朝晩30分以上は必要です。
それらを怠るとストレスが溜まったり肥満の原因になることがあります。
また大型犬ですが室内での飼育に向いている犬種です。
一緒に過ごす上で、アレルギー持ちの人やあまり潔癖な人も向いていません。
3. 費用の負担が出来る人
大型犬は他の犬種に比べて、当然食費などの飼育にかかる費用が高くなります。
さらにゴールデンレトリバーは暑さに弱いので、夏はエアコンを常に作動させておく必要がありますし、病気になったときの医療費も高くなりがちです。
ペット保険の会社が算出したデータによると、エサ代や病院代などで生涯で約350万もかかるようです。
このようにある程度高額な費用を負担することが問題ない人でなければゴールデンレトリバーを買うのは難しいでしょう。
ゴールデンレトリバーのしつけの3つのコツとは?
1. 飛びつき
ゴールデンレトリバーは嬉しくてテンションが上がると飛びつくことが良くあります。飛びつきを止めさせるのに大切なのは、まず落ち着かせることです。叱ってもよけいにテンションが上がってしまうようなら一定時間無視をするというのも効果的な方法です。
2. 噛み癖
ゴールデンレトリバーは歯の生え変わりの時期や、嬉しくて興奮してなどの理由で噛み癖がある傾向にあります。ガムを与えて対処したり、接し方の見直しをしてください。ストレスが原因ということもありますので運動不足にならないように注意してください。
また、最近は吠え癖防止のグッズなども発売されています。
そういったグッズを使ってみるのも効果的なしつけの方法です。
3. 褒める
ゴールデンレトリバーはどちらかというと褒めて伸びるタイプです。オヤツなどもうまく使って、しつけが正しくできたら褒めてください。叱ってはダメという訳ではありませんので、叱るべきときは声のトーンを低めにして「ダメ」と冷静に教えてください。
要注意!飼育する場合に特に注意する3つのこと
1. ストレス
ゴールデンレトリバーは運動や遊びが足りないとストレスが溜まってしまいます。
自由に放してあげたり、フリスビーやボール投げなどの遊びを取り入れた運動がオススメです。
ストレスが溜まると暴れたり、噛み癖、無駄吠えなどに繋がってしまいます。
2. ブラッシング
ゴールデンレトリバーはダブルコートという2重構造ですので、こまめなブラッシングが必要です。
毎日ではなくても良いですが、週に数回のブラッシングと月に1、2回のシャンプーを心がけましょう。
皮膚病の予防と気になる臭い対策にもなります。
3. 誤飲
ゴールデンレトリバーは、好奇心が強く、特に子犬のうちは誤飲に注意してください。
元々の性質上、家の中のものを拾ってきて噛んだり飲み込んだりしてしまうことがありますので、物の保管場所にも工夫が必要です。
ゴールデンレトリバーの平均寿命
ゴールデンレトリバーの平均寿命は10〜12年くらいで、大型犬では平均的な寿命です。
しかし、あくまでも平均寿命ですので、健康管理をしっかりと行って愛情深く接していけばもっと長く生きることも可能でしょう。
参考までに大型犬の平均寿命は、だいたい12歳くらいです。
病気や普段の食事(ドッグフード)に気をつけてることで、寿命は長くなります。
人間とゴールデンレトリバーの年齢比較表
ゴールデンレトリバー | 人間 | |
---|---|---|
成長期 | 1歳 | 10歳 |
成犬期 | 2歳 | 19歳 |
3歳 | 29歳 | |
4歳 | 39歳 | |
5歳 | 49歳 | |
6歳 | 59歳 | |
シニア期 | 7歳 | 69歳 |
8歳 | 79歳 | |
9歳 | 89歳 | |
10歳 | 99歳 | |
11歳 | 109歳 |
ゴールデンレトリバーの年齢
ゴールデンレトリバーは、2歳の時点で人間に換算すると19歳になり、3年目以降は1年に10歳分の歳を取ります。
ペットにする喜び・・ゴールデンレトリバーを飼う魅力とは
1. 協調性
賢く人の気持ちを察しようとし、飼い主に喜んでもらおうと努力をします。
皆が遊んでいれば楽しく遊び、静かにしていればそれに合わせておとなしくしていることができます。
2. 家族の一員
フレンドリーで優しい性格のため、誰とでも相性が良く、他の動物とも仲良くできます。
かけがえのない家族の一員になることができます。
まとめ
ゴールデンレトリバーの原産地はイギリスで、体高はオス56センチメートルから61センチメートル、メス51センチメートルから56センチメートル、体重はオス30キログラムから34キログラム、メスは25キログラムから32キログラム。
ゴールデンレトリバーの2種類のタイプは、イギリスタイプとアメリカタイプ。
ゴールデンレトリバーの性格の3大特徴は、フレンドリー、賢い、穏やか。
ゴールデンレトリバーのオスとメスでの性格の違いは、オスは活発で甘えん坊、メスは優しくて穏やか。
ゴールデンレトリバーを飼う人に向いている3つのポイントは、きちんとしつけが出来る、多くの時間を一緒に過ごしたい、費用の負担が出来る人。
ゴールデンレトリバーのしつけの3つの重要ポイントは、飛びつき、噛み癖、褒める。
ゴールデンレトリバーを飼育に関しての3つの注意点は、ストレス、ブラッシング、誤飲。
ゴールデンレトリバーを飼う魅力とは、協調性と家族の一員。