ペットショップなどで容姿の可愛さから、家で飼って可愛がりたいと思った人はいるのではないでしょうか。
今回の記事では、リスの飼い方の注意することや飼育に必要なグッズ、リスの慣らし方のポイントなどを紹介していきます。
リスの紹介
1. 原産地
化石から、起源は3600万年前の北半球の北アメリカであると考えられています。
2. 平均体高・平均体重
大きい種類で体長53~73cm、体重5~8kgのアルプスマーモットから小さい種類で体長7~10cm,体重10g程度のアフリカコビトリスと種類により大きさは様々です。
3. 日本で飼育されている数・名前のルーツ
名前のルーツは、見た目が栗などを食べるネズミに似た動物であるとのことから、漢語で栗鼠と呼ばれました。
また、栗鼠の読みがリッスであり日本では〈ッ〉が無くなりリスと呼ばれるようになったといわれています。
4. 気をつける病気
不正咬合・尿石症など。
5. 平均寿命
一般的に6~8年程度といわれています。
リスの2つの種類と特徴
1. 日本のリス
ニホンリス・エゾリス・エゾシマリスが主に北海道で生息しています。
特徴は、エゾシマリスであれば背中に縞模様があり、エゾリス・ニホンリスであればうさぎのような容姿で縞模様はありません。
2. アジアのリス
インドオオリス・ミケリスなどが生息しています。特徴は、ミケリスの体毛は黒・白・橙の3色ではっきり分かれています。
インドオオリスは世界で最も大きいリスの種類といわれています。
リスの性格の2大特徴
個体や種類などによりそれぞれ性格は違います。野生での習性から性格の特徴を紹介していきます。
1. 過度に懐かない
野生では、群れでなく単独で行動する習性があります。人間に過度に懐くや芸を覚えるといったことはあまり無いようです。
2. オス・メスでの違い
オスはおっとりしており、メスは気性が激しい性格が多いと一般的にはいわれています。ただし、それぞれの個体などによる違いの方が性格の違いとしては大きようです。
リスの飼育に適している人の4つの特徴
1. 飼育環境
暑さに弱い動物なので、エアコン等で温度調節ができないと飼うことはできません。また、リスにとって危険な家具や誤飲するようなものが落ちている環境では飼ってはいけません。
2. 家族
同居している家族の中に動物・牧草アレルギーを持っていると、家族にとても迷惑が掛かります。
リスが体調不良などを起こした時には、自分がどうしても対応できない時など家族の協力が必要になってきます。
3. お金
餌代や病院代、エアコン等の光熱費など一生面倒見ることができるお金は必要です。
4. 知識
あらかじめ知識を持っていないと、急変時などに適切に対応できません。
リスの慣らし方の3つのポイントと初期費用
1. ストレスを無くす
大自然の中に単独で生活する動物です。
小さなケージに入れると、ストレス・病気になる可能性があるのでケージは50~60cmの高さのあるゆったりしたものを用意してあげましょう。
2. 最適な空間
環境に慣れてもらうためにも、過度に触ったりはせずに極力自由な時間を与えてあげましょう。清潔な空間を維持し、回し車など設置しておくことでもリスは心地よく生活することができます。
3. 少しずつ距離を近づける
人の足音や声にはとても敏感です。慣らすためには、食事などの時に名前などを優しく声掛けしましょう。ただし、大きな声で声掛けすると慣らすこととは逆効果になるになるので注意が必要です。
4.初期費用
シマリスであれば、ペットショップで平均5000~8000円前後で販売されています。
リスの飼育に必要な6つのグッズ
1. ケージ
単独で生活する動物なので、1匹につき1つのケージが必要です。
ハムスター用では狭くてストレスや病気を発症する可能性があるので、最低でも50~60cm四方の高さのある大きなケージを用意しましょう。
2. フード
主食は、雑穀・種子類などの配合飼料なのでトウモロコシや大麦などが配合されたハト餌・混合飼料を用意しましょう。
野生では栄養価の高い昆虫などを食べますが、バイ菌の繁殖や高カロリーによる肥満などの原因になる可能性があるので与え過ぎには注意しましょう。
3. 飲み物
水道水を新鮮な状態で常に飲めるようにしてあげましょう。交換目安は1日1回ですが、夏場などは水が傷みやすいので1日2回新鮮な水に交換しましょう。
また、清潔を保つためにもケージの中に水がこぼれないようにしましょう。
4. おもちゃ
不正咬合の予防のためにも、噛むことで歯の伸びすぎが予防できるおもちゃを用意しましょう。噛むおもちゃは、ストレス解消にもつながります。
ただし、有害な成分を含んでいるものもあるので成分などを調べた上でおもちゃを与えるようにしましょう。
5. トイレ
トイレの場所を覚えませんが、ケージの角で排泄する習性がある場合があります。ケージの角には、水受けなどを設置することで、水受けの上で排泄をしてくれる可能性があります。
ただし、必ず決められた場所でするわけでないので衛生環境を保つためにも、ケージの中には新聞紙などを敷いて毎日汚れたら交換するようにしましょう。
6. キャリー
病気などの時、動物病院に連れて行く時は移動用のキャリーは必要です。夏場などは、保冷剤などで暑さ寒さ対策をすることが重要です。
リスの主な5種類の餌とその方法
1. 種子類
主食は種子類で、市販であればハムスター・リス用があります。ただし、ヒマワリの種が多く配合されているものが多くあるので与え過ぎは肥満につながります。
飼い主はヒマワリの種は少しにして与えてあげるようにしましょう。
2. 果物
果物も食べるので、両手でつかめる程度にカットして与えるようにしましょう。果物は、糖分が多く含まれています。
肥満にならないように与えすぎには注意しましょう。
3. 野菜
よく洗い水気を切ってから、適度な大きさにカットして与えましょう。豆類には生だと、レクチンという成分を含んでいます。
豆類は必ず茹でてから与えるようにしましょう。
ほうれん草にはシュウ酸が多く含まれていてカルシウムの吸収を阻害し骨折の可能性があるので毎日与えないようにしましょう。
4. 動物質
可能ならば捕まえたコオロギなどを与えることで、動物質の餌を与えることができます。
昆虫などを与える時は、野生での捕る時と近い形にするために渡り木の上に置くなど毎回同じ場所でないようにしてあげましょう。
5. ペレット
人工的に作られた食べやすいサイズの餌で、栄養面でもバランスが良いものが多いようです。リスは昼行性なので、午前中の早い時間に餌を与えましょう。
1日の必要な餌の量は、約30gです。
リスに多い2種類の病気
1. 不正咬合
歯が伸び続けることで、異常な方向へ伸びるや噛み合わせがずれるといった症状が見られます。柔らかいものばかりの摂取や、齧り木などのおもちゃを与えていないなどで発症します。
発症すると動物病院で抜歯や切断などの処置が必要になります。
2. 尿石症
膀胱内にカルシウムなどの塊が出来て排尿が無い、食欲が無いなどの症状が見られます。
水分不足や、カルシウムの摂り過ぎで起こるので予防のためにも水や野菜などから水分を多く摂り、食事もカルシウムの多くないフードに切り替えましょう。
発症すると動物病院での診断のもと、投薬治療や外科手術が行われます。
リスの飼育で注意する2つのこと
1. 怪我や健康チェックの方法
ケージの中を掃除することで、健康チェックできます。掃除の際、排泄物であるフンの固さ・大きさ・量・色・ニオイなどからいつもと変わりないかチェックしましょう。
信頼関係が築けていれば、手に乗せることができるので、集中的に毛が抜けている所やケガをしていないかなどをチェックしましょう。
2. 冬眠・繁殖の注意点
飼育下では、冬眠するものとしないものがいるので注意が必要です。
10月中旬頃、体温が下がり動かなくなった時は冬眠に入ろうとしているので、様子を見るようにしましょう。
冬眠中であっても、2~3日に1回程度起きてエサの摂取や排泄を行なうので、冬眠中であってもエサは撤去しないようにしましょう。
繁殖は、1度に多くの子どもを産みます。ただし、親兄弟であっても一緒のケージだと喧嘩をしてケガをする可能性があります。
1匹に対して1ケージにする必要や、餌代など飼育費が多くなるので注意が必要です。外来生物で、種類によっては繁殖に許可が必要な場合があるので注意しましょう。
リスをペットにする3つの魅力とは
1. 種類が多い
種類が多く、一般的にペットショップで販売されているシマリスだけでなく空中を滑空するモモンガや草原にいるプレーリードッグなどリスには種類が多いのが魅力の一つです。
2. 容姿
日本のペットショップで多く見られるシマリスは、瞳が丸くクリっとしていて大きな尻尾の姿は可愛いのが魅力です。
3. 鳴き声
鳴き声で、感情表現することがあります。
警戒している時にはキュルキュルと甲高い声など鳴き、声で感情を知ることができるのも魅力の一つかもしれません
今回のまとめ
リスの紹介
リスの2つの種類と特徴
リスの性格の2大特徴
リスの飼育に適している人の4つの特徴
リスの慣らし方の3つのポイントと初期費用
リスの飼育に必要な6つのグッズ
リスの主な5種類の餌とその方法
リスに多い2種類の病気
リスの飼育で注意する2つのこと
リスをペットにする3つの魅力とは